『トランスフォーマー』を六本木のTOHOシネマズに観にいきました。

試写の日程が合わず、「まあ、飛行機の中で観ればいいかな、マイケル・ベイだし」と思っていたのですが、夫が観たいというので。

 ときどき、試写でなく、映画館で映画を観ますが、土曜日ということもあって、激混み。外人率の高さは、やっぱり六本木です。


 『トランスフォーマー』は、日本発のオモチャのロボットが米国に輸出され、1980年代にはアニメ化もされたそう。(私は、観たことはないけれど、30代ぐらいの人は、子供の頃見ていたといっていました……)

 映画は、宇宙から来た“金属生命体”の悪玉と善玉が、地球上の人類存続を巡って戦う物語です。

機械類、主にクルマが、ロボットに変身するCGのスゴさが売り。

 でも、売りはそれだけで、それ以上のものはありませんでした。

 話も凡庸だし、最初から結末がわかっているし、ロボットたちのアクションも段々見飽きてくる。

 

マイケル・ベイは、私的オール・タイム・ワースト・ディレクターのトップ3に堂々のランクインをしている人なので(他のふたりは決めていませんが)、もちろん、期待していなかったけど、主演のシャイアのチャーミングさをもってしても、なかなかキツい映画でした。

 話が単調な分、ベタなギャグを連発して笑いをとっていましたが、笑っていたのは、私が観た回では、

外人と私だけでした。知的な日本人観客には、もっと高度なギャグじゃないと受けないのでは?


 この映画の驚きは、プロデューサーのスティーブン・スピルバーグが、監督にマイケル・ベイを選んだこと。

でも、とあるインタビューで、

「マイケル・ベイのこれまでの作品を面白いと思っていたから」とそのチョイスの理由を語っていたスピルバーグ、大丈夫?

『アルマゲドン』も『パール・ハーバー』も『アイランド』も面白いとはとても思えませんが。