ロンドンへ、作家カズオ・イシグロのインタビューのために出張です。「浮世の画家」のときから、好きな監督なので、会えるのが嬉しい。彼が脚本を書き下ろしした『上海の伯爵夫人』が、日本で10月に公開されるため、そのプロモーションも兼ねてインタビューできることに。文芸評論家ではないので、作家のインタビューは、そんなに数多くしているわけではないのだけれど、映画がらみなのときは、チャンスなのです。去年は、ジョン・アーヴィングやサム・シェパードにも会えました。そして、今年は、先日、ジェームス・エルロイに会って、今回はカズオ・イシグロ! なんだか夢のよう。そういえば、映画祭で知り合ったポーランドの新聞記者(有力紙らしい)が、村上春樹の大ファンで、なんどもインタビューにチャレンジしているけれど、まだ対面インタビューはかなっていないといっていた。一度だけ、ファックスインタビューに答えてもらったことはあるそう。プラハでなにかこの秋、賞を授与されるそうで、もし、その授賞式に彼が参加するなら、プラハまで飛んで、トライしてみるつもりだそう。「そんなに、彼はシャイなの?」と聞かれたが、私も一度も会ったことがないので、わかりません。

 あと、会ってみたい作家といえば……カポーティ!もう、この世にはいませんが。そうそう、映画『カポーティ』の公開ももうすぐです。