ジブリ映画『風の谷のナウシカ』感想 世界が腐海の瘴気に飲み込まれていく中で生き続ける人々の姿が、現代の温暖化問題や異常気象の多さの様に思える作品です。 ナウシカたちも巻き込まれる世界の王族との戦闘シーンも地球上で起こっている戦争を思わせられます。 蟲や巨神兵を使い戦闘に決着をつけようとするトルメキアとドルクの戦いが核兵器などを連想させられ、環境問題だけではなく戦争についても考えるきっかけを与えてくれると思います。 ただ、子供の頃に見た時はナウシカと王蟲のシーンやナウシカの歌うレクイエムが頭に残り空を飛んでいる姿に憧れたり、キツネリスが欲しいと思っただけでした。 それが大人になってから観ると別の観点から見て色々考えさせられる作品なので、何度見ても面白いです。 ナウシカの正しく強く、堂々とした態度で敵に立ち向かっていく姿を何度見ても尊敬し、話を知っていてもワクワクしながら最後まで観られて大好きな作品です。
ヒロインのナウシカが、とても魅力的です。可憐な少女が、平和のために戦うという設定も面白いのですが、ただ攻撃をして相手を潰し自分の領土を広げたり権力を得ようというのではなく、常に違いを受け入れて共生していこうとする道をさぐっているところが素敵だなと思います。美しいものだけでなく、醜いように見えたり自分に噛みついてきたりする相手にも、愛情を注ぎ、自然と共に生きていく姿は、宮崎駿さんが特に描きたかったキャラクターではないかと感じています。トルメキア王国のクシャナ王女と絡む場面が好きです。美貌と高いスキルを持ち、上昇志向も強い彼女との対比で、ナウシカの博愛精神が浮き彫りにされています。カリスマ性のあるクシャナが巨神兵を目覚めさせるシーンが心に残っています。
風の谷のナウシカ 人間の小ささを思い知らされた作品。今まで築いてきたものが一瞬にしてなくなる怖さ。人間の無力を痛感しました。ナウシカが乗っている乗り物に幼少のころに憧れたことを覚えています。空への憧れを抱かせてくれる作品でもありました。あの乗り物は先進的で、今考えても先進的な乗り物だなと思っています。 ジブリ作品は人間と動物の共生を描いた作品が多く、観た人間に色々考えさせふと思います。ナウシカも人間の汚い部分をうまく引き出していたと思います。 人間はどうすべきか。地球の一員として何をすべきか。それを深く考えさせてくれた作品がナウシカでした。ナウシカが出来て数十年。今も色あせないストーリーと画像だと思います。
風の谷のナウシカ 子供の頃に見た目作品ですが、大人になって観ても考えさせられるいい映画だと思います。人間の勝手で自然を破壊したのに、自然に生息する生物を悪者にして更にいたぶる場面からそのように感じました。現代社会にも似たような事は多々あると思います。でも、人も他の生き物も皆必死に生きている。人間同士だけでなく人以外の生き物とも共存してお互い心地よい生活をしていけたらどんなにいいだろうとも思いました。ナウシカの様にひとり立ち上がって全てが解決するのは映画の世界。現実の世界では難しいですね。でも出来る事ならナウシカの様に生き物全てに愛情持って接して、お互いが分かり合える世界を作れたらいいなと思います。
小さいころから何度も繰り返しテレビで放送されているので、何度も見ている作品です。 原作にあたる漫画の方は最近ちょっと見始めた程度なので、映画単品での感想になりますが、小さい頃は漠然と怖かったですね。 単純に「虫」が怖かったという事もありますが、ファンタジーテイストの世界の中であるはずなのに、現実と地続きのような人々の衝突しあう姿は、子供心にも居心地が悪く恐ろしさを感じました。今見るとやるせなさを覚えますが。津波のように押し寄せる王蟲の姿・勢いだったり、巨神兵という恐ろしい兵器のような生き物のようなものと、それを意のままに扱おうとしている人間など、比喩的なものを多く感じるようになりますね。 最後まで見た時に、希望に満ちて終わっているように見せかけて……というメッセージ性に、いつも背筋がゾクリとさせられます。
最初に見たジブリアニメ映画で見る前は有名な作品らしいぐらいしか知りませんでした。テレビでやっているのを見たのですが、それですら再放送で家族と一緒に見ました。見始めると徐々に引き込まれ、途中で席を立つのも難しくなりました。登場人物やストーリーがとにかくあざといばかり見る者のツボを押してくる構成で、見ていて違和感を覚える部分がなく、むしろパターンにハマった演出さえ心地よく見せてくれました。基本的には王道ストーリーだったので意表をつく展開はそれほど無かったのですが、巨神兵が出てきた時はこれで世界の破滅がくりかえされるのかと思いきや腐ってあっさり死んでしまった所だけは意表をつかれ、物語の緩急と変化を楽しませてもらいました。多くの方が名作と評価するのも納得の作品でした。
ナウシカのラストはあれで良かったと思います。恐らく思っている以上早く環境が回復すると思われる。それはナウシカによって地上が美しくなったからだ。ナウシカが世界を救って環境破壊も止めた事はとても感動的でした。ちこがとても印象的です。 ナウシカがいろいろ継承していくところがとても良かったです。小さな子供たちがナウシカにいろいろ教えてもらっている駒があってすごく印象深かったです。 曲もとても映像似合っていたし声優さんもとてもかわいかったです。ナウシカは全てにおいてとても良い作品だと思います。 1番の見所でもある巨人がとても破壊的で美しかったです。ナウシカの服装や空を飛べるカイトもカッコよかったです。 子供に見せたい映画です。
映画『風の谷のナウシカ』感想 『風の谷のナウシカ』が初めて上映されたのは、私が小学生の頃だったと思います。当時、都市部ではない所に住んでいたのと、アニメに詳しくなかったため、劇場に観に行くということはありませんでした。 その後、TVで放送されたものを何度も観てきて、内容は知ったつもりになっていましたし、普通に面白いなあと思って毎回見ていました。 しかし最近になって、劇場で鑑賞する機会があり、初めてCMナシで最初から最後まで観ました。それまでも面白い作品と思っていたのですが、物凄く面白い作品の間違いでした。 感想としては、環境問題や、それを解決する方法として大国が選んだやり方が武力の行使であるとか、フィクションでもノンフィクションでも、人間のやる事はずっと変わらないのかなあと、子供時代とは違う視点で作品を鑑賞していました。 何より自分の見方が大きく変わったと思ったのは、主人公のナウシカについてです。聡明で勇敢な娘、としか見ていなかったのですが、自分が歳を取ったせいでしょう、ナウシカが物凄く可愛いんです。健気です。そして本当に勇敢なんです。改めて、自分の思う正義を貫くためなら、死や痛みを恐れない娘だと思いました。 個人的に1番好きなのは、クライマックス直前、谷に運ばれて行く王蟲の子を助ける為に、ガンシップからたった1人、メーヴェで飛び立つ場面です。これから起こるであろう事が頭の中に浮かんできて、映画館でうっかり号泣しそうになりました。 『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿監督による漫画の原作があり、映画になった部分はほんの序章に過ぎないのです。映像化されているものも十分面白いのですが、続きも見てみたいなあと思う人も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
映画『風の谷のナウシカ』は、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』と並び“宮崎アニメ”を代表する宮崎駿監督の長編アニメーション映画です。 原作は宮崎監督自身が描いた同名漫画で、実は映画のラストも漫画では続きがあります。 宮崎監督も、「映画の二時間では予定調和で終わらざるを得なかった」と言っているように、漫画での巨神兵が知性を持ちナウシカと交流する、森の人の存在やクシャナの兄達の末路など、単なるハッピーエンドではない深みがあり、原作ファンだけでなく、宮崎監督自身もいまだに「あれで良かったのか」と悩むことがあるそうです。 しかし、映画ナウシカの完成度は非常に高く、子供から大人まで見られる映画だと思います! ナウシカがメーヴェに乗り空を駆け巡ったり、ユパやアスベルの戦闘シーン、ナウシカが怒りに燃える王蟲たちの前に立ち、身をもって鎮めるシーンは、子供心にも心躍り、ドキドキしました。 大人は、人間同士の争いの醜さや、環境破壊への問題提起など、より深いテーマを感じさせる作品だと思います。 子供から何度も見ていると、次第に見方が変わっていくので、そういう楽しみ方もいいかもしれません! ぜひ一度は見てみてほしい作品です。
物語りの設定は、産業文明が崩壊した1000年後で、(腐海の中では)大気中に毒があり、登場人物らはマスクをしていたりもするので、ちょうど今のコロナが流行している現代社会にも通じるものがありそうです。 子供の時に、特に理解もできずただ見ていた時とは違って大人になってみた時では観ている観点や感じれることが全然違うように思える。 心優しく、真の強い女性。 これが本当の姫だなって思う。 自然と虫と人間の共存って言葉でいうと簡単なように思えるがすごく難しいことだと思う。 人間が汚した土地や水を森が濾過し、 虫がその森を守る。 しかし、人間は、人類至上主義を唱え、 戦争を繰り返す。 それに、真っ向から立ち向かうナウシカ。 彼女の姿勢に涙なしには、見られないと思う。
壮大な自然をナウシカが守るというテーマがいつまでも時を超えて私たちに訴えかけてきます。なにか自然が破壊されるような行為がある場合、この映画を思い返してほしいです。将来の地球環境を守っていくには、時に自己犠牲も伴ってでも未来の自然のために尽くす心が必要だと問われているでしょう。ジブリの原点とも言えるこの作品は「となりのトトロ」とは毛色は違いますが、古き良き時代を映像で残してあるところが共通だと思われます。現代と比べると、進化している部分はもちろん見られますが、失くしてしまったものも大きいと思います。植樹やビニールを始め、ごみを削減するなどできることをやっていきたいです。世界にそのメッセージを発信しているような映画です。
『風の谷のナウシカ』を初めて見たのは子供の頃でした。 当事は話の内容がよく理解出来ず、ただただオウムや巨神兵が怖い、気持ち悪い、という印象でした。 大人になり改めて拝見すると、ナウシカというお姫様の美しさ、力強さ、優しさに心打たれました。 印象的なシーンはキツネリスのテトに噛みつかれても動じず、怖くない、と諭して手懐けるシーンや、お父様を殺されて激昂するシーン、その時止めに入ったユパ様もとても素敵でした。 子供の頃にも強烈な印象を残していたラストのオウムの群れに飲まれるシーンも、オウムの怒りを収める為、人間としての責任を果たす為、姫様として立派な立ち振る舞いでした。 ジブリ映画に登場する女性キャラクターの中でもナウシカら強さと優しさを兼ね備えた素晴らしいキャラクターだと思います。 作品は全体的にシリアスで難しいシーンも多いですが、ナウシカというキャラクターが私はとても好きです。
映画『風の谷のナウシカ』感想 1984年、私が小学生の時に発表された作品なのに、36年経過した今も色あせない素晴らしい作品です。 子供の頃は、虫気持ち悪い、王蟲可愛くないとしか思えなかったけど、今になると、それもキモ可愛いというか… そして、本当に特定の場所ではガスマスクしないと生きけない世界が近づいているような気もして、どこか予言的な世界観にも惹かれます。 宮崎駿監督特有のメカニックデザインや、虫や森のデザイン、メーべでナウシカが飛び回る爽快感も、見ものです。 同じ女性として、ナウシカの強さと潔癖さと美しさはずっと憧れです。 ああいうふうにはなれないけれど、心のどこかにナウシカのような生き方を忘れないでいたいなと思います。 子や孫の世代にもずっと見せられる、誇れる日本のアニメ映画だと言えます。
風の谷のナウシカは私が幼い頃から慣れ親しんできた映画の一つであり、ジブリを代表する映画の一つであると思います。 正直なところ、この映画に対して幼き頃の私が思っていたのは「理解するのが難しい」ということでした。それに、オウムやら巨人兵やらなんのこっちゃと、意味をよく理解もしないまま、ナウシカの空飛ぶ姿等が好きで何度も見続けました。それくらい不思議な魅力があります。 しかし、この話には根底に人間と人間、人間と自然とが共存することこそが人の真の幸福につながる道であるという宮崎駿監督のメッセージが強く打ち出されていることを知るようになると、自分の中で一気に深みが増していく映画です。 日本の高度経済成長に伴いこのような問題が表面化し始めたときに、この映画は将来の日本の為に必要な事柄を提言していたのだと思います。
映画『風の谷のナウシカ』感想 小さいころから何度も見てきた作品。大好きな作品で映画を見ながら同時にセリフを言えるほど見ています。 まず、ナウシカの強さカッコよさが一番の魅力だと思います! 優しさの中にも強さが秘められておりギャップもたまりません。 そんなナウシカを取り囲む登場人物も個性と魅力たっぷり!私はナウシカのお世話をするおじいさんたちが大好きです。 特に、墜落しそうな状態の乗り物の積み荷を下さなくてはいけないのにパニックになり、 その後ナウシカが危険を顧みずガスマスクを外しおじいさんたちの注目をひき、 荷物を慌てて下ろすというシーンが印象に残っています。 お互いを思ってこその行動に感激しました。 ジブリ作品は何度見ても毎回違った発見があるので何回も見てしまいます1 その中でも堂々の第一位が『風の谷のナウシカです』
近未来の異質な世界。虫が牛耳る地球。 自らの手で地球をいじめてきた人間。やがて地球が牙をむく。大多数の人間を葬る。 その地球の新しい宿主が虫たち。地球の再生のために巣食う。 その再生途中でもまた自分勝手にふるまう残された人類。 恐いもの知らずのヒロインが駆け巡り青くなった空を飛びまわる。 なんか爽快でした。ユパ様を助けにメーヴェで飛ぶシーンの青がものすごく印象に残っている。 さらに続く場面でナウシカという人物を決定づける。キツネリスのテトとのやりとりは彼女の性格を見事に表している。 説明はなくてもこの絵とセリフでもう観客に刷り込みが出来ている。好きなシーンに挙げる人も多いのでは? 素敵な壮大な物語であるのは間違いないがトリウマ、チコの実、王蟲など空想の世界で夢見るのもみどころ。 最後のセリフ「よかった」シンプルでこれは素晴らしくて重い。未来への余韻を残した素敵なシーンです。
映画「風の谷のナウシカ」感想 初めて見たのは子供の時で、見たことのない世界観に一気に惹き込まれました。序盤で出てくる赤い目の王蟲とナウシカのコミュニケーションは幼ながらに憧れるものがありました。環境が破壊された近未来という設定を妙にリアルに感じたのを覚えています。 ナウシカのメーヴェの疾走感、腐海に降り注ぐ胞子、巨大な虫達や飛空艇、ナウシカの傷に滲みる酸の海…どれも架空の設定なのにリアルに感覚が伝わってきて、インパクトが今でも残っています。ナウシカの犠牲心には勿論涙しました。 …が、大人になるにつれSNS等で度々ネタにされる名場面でだんだん認識がコメディになりつつあるのも事実です。金曜ロードショーで何度も見過ぎて感動が薄れてしまった、特別感がなくなったというのもあります。あれだけの存在感のものも余り頻繁に見るべきではないなと痛感したのでした…。
映画「風の谷のナウシカ」感想 アラフォーの私が子どもの頃から何度も(ビデオテープ時代からおそらく100回以上)観てきた大好きな作品です。 魅力はなんと言っても、主人公ナウシカの真っ直ぐなところ。でもただ真っ直ぐピュアなだけで無く、どこか影があるような・・・。 ただ皆が幸せであれば良いのに、と言う思いから、いろんな思惑が行き交う世界に対する怒りや葛藤が見えるところも彼女の魅力かと思います。 また、他の登場人物についても「ただの悪者」では無く、それぞれの立場から己の正義にしたがって行動しているところも良いです。何が正義で何が悪なのか、正解はなんなのか。 ただのハッピーエンドでは無く、戦争や環境破壊等、いろいろ考えさせられる内容です。
映画『風の谷のナウシカ』感想 映画『風の谷のナウシカ』は異形の生態系に覆われた終末世界を舞台にした宮崎駿の作品で、ジブリの中で1番古く、何度かテレビでの放映もありました。 戦争により巨大産業文明が崩壊してから1000年後、『腐海』と呼ばれる有毒の瘴気をだす菌類が蔓延る森が拡がった世界を描いています。 ジブリに癒しを求める私にとっては、少し『暗い感じ』のする内容の作品でした。 戦争により自然破壊が起こり、腐海が広がる世界。そんな世界になってもなお、繰り広げられる争い。なんだか、現実世界にも起こり得そうな世界観が『怖い』と感じ、『暗い感じ』がする作品でした。 この作品を単なるSFであり、架空の世界と思ってみれば、面白いのかもしれません。ただ、ナウシカの世界観は私はあまり好きではありませんでした。
映画『風の谷のナウシカ』感想 人生における数回目の鑑賞かつ初めての映画館での鑑賞でした。 軍事マニアの宮崎駿監督作品、ヱヴァンゲリヲン監督の庵野秀明が原画として参加していただかあって圧巻の飛行機の描き方でした。巨神兵による爆破シーンも圧巻!爆発のタイミング、煙の出方全てが計算され尽くされた完璧なものでした。 ジブリっぽい女の子は、殆どナウシカの事なのでは?と思うような、動植物に優しく勇敢な姫ナウシカと小さい王蟲の不思議な関係はけして言葉で表現出来るものではありません。 アニメーションだからこそ出来る自然と人間の関係性です。 巨神兵は核兵器のようなものの比喩だと感じたのですが、意思を持っているようで破壊だけが目的の人工生命体という、無垢が故の暴力性にも圧倒されました。 文明は衰退しているものの確かに未来だと分かる、シンセの音が目立つ久石譲の音楽もとても印象的でよかったです。王蟲もその無垢さの伝わる少女の歌。素晴らしいの一言です。 宮崎駿監督はけして「しぜんにやさしい」というコンセプトで映画を作っているわけじゃない、ということがよく分かる作品の一つだと思います。
映画『風の谷のナウシカ』感想 映画『風の谷のナウシカ』は、ジブリ映画の中で最も好きな映画です。 生き物を大切にしているナウシカの生き方に憧れました。正直、虫は大嫌いですが、ナウシカに出てくる蟲たちは可愛く見えました。 それと、物語に出てくるメーヴェという乗り物に憧れ、何度も想像で自分が乗ってるイメージをふくらませてました。 最後、オウムたちがナウシカに心をひらき、助けたシーンは、何回見ても感動します。オウムの怒りの赤色の目が、綺麗な青色に変わっていくシーンでは鳥肌がたちました。 ナウシカを見て、本当に強い人間は優しさを持っている、優しさを持っているからこそ強いということを学びました。ナウシカを見ると、周りにも少し優しくなれる気がします。
風の谷のナウシカ 本当によかった。 これがエンドロール後の私の感想です。 子供の頃から何回も見ていますが、それはテレビ画面でのこと。かなり小さな画面です。 なぜなら公開時生まれていないから。 大人になるにつれて大画面で観る映画の良さに気付き、このコロナ禍であのナウシカが大画面で観れるなんて、今後生きているうちでないかもしれない!と思い仕事帰り時間を作って観に行きました。 まず最初の静止画でやられました。当時のフィルム映画を思い出す、画面がカタカタと揺れていることに趣が感じられます。 そして20年以上も前の作品なのに、全然色あせていない! むしろテレビでは感じ得なかった綺麗な色使い! いまはアニメ映画でもCGが多く使われていたりするため、より実写に近付いていて観やすくはあるのですが、久しぶりに線で描いた!というアニメ画が観れました。 そして子供の頃見たときには全く感情移入できませんでしたが、大人になった今観ると、数々のシーンでボロ泣きでした。 ナウシカや周りの人たちの様々の人生、考えがあって、それぞれがお互いを助け合うために生きている…! ナウシカの父の死、王蟲を必死に守ろうとするナウシカ、人間と虫たちが分かり合えないという葛藤… 感染防止のためかなりの空席があってよかった!と思ってしまいました。始終泣いていましたので。 そして自分では到底出来ないことをナウシカは自分を顧みず躊躇せずやってのける勇気!すごい!そして、いくつになってもメーヴェには乗ってみたい! 音楽も素晴らしいです。最高の音響設備がある映画館で観るのはいいですね。ゾクゾクします。 何度も観ていますが、映画館での鑑賞となると一味違って観えますね。
映画『風の谷のナウシカ』の感想 子供の頃から金曜ロードショーをはじめ、録画したVHSなどで何度見たことでしょう。 あの絶対に耳に残る歌は忘れもしません。 ランランララランラン ランランラララン 悲しいようで温かくもあるそんなメロディーは誰もが口ずさんでしまいます。 普通の人間界ではあり得ない大きさの植物や昆虫達と共存する世界の物語ですが、実際の地球を表しているなぁと私は感じています。 人間の欲望のために自然界が汚され、無害だった植物たちが毒性のある胞子を撒き散らしだしたり、本当は優しい蟲達も大きくて厳つい見た目ゆえにただ怖がる人間に脅かされたり。。 そして、無駄に戦争を繰り返す国々。 この映画は世界情勢を極端な物語として表現されたものだと私は感じざるを得ません。 そして、ナウシカという救世主によって世界は平和に統一され、恐れることの無い自然との共存が可能になる。 ナウシカが王蟲の触手の上を歩くシーンは、大人になって見返すととても感慨深いものです。 なんだか難しく捉えた感想にはなりましたが、壮大な世界観のある映画で何度も見返したくなるオススメの映画です。
名作たる所以!! やっぱり面白い、これに尽きます。 もうDVDで何回も見ていますが、映画上映されたので、内容をほぼ知らない60歳近い母を、ジブリは日本人としての教養だから!と、連れて見に行きました。 母とは、もののけ、千と千尋、ナウシカの順ですべて映画館で観たのですが、意外や意外、ナウシカが一番良かったと言っていました。 ただ、理由を聞いたら「絵が昔のアニメっぽくてよかった」って・・・(笑)もちろん内容もとてもよかったと言っていましたが。 子供のころは、ナウシカが腐海の底で説明する腐海の仕組みと意義がよく理解できていませんでした。 それでもラストの、「圧倒的なナウシカすごい感」で感動していました。宮崎作品だけあって、印象的なシーンが多いし、それだけで見入ってしまう魅力があります。 大人になって改めて見ると、まず冒頭のタペストリーだけで面白いです。行き過ぎた文明、火の七日間、蟲の誕生、ナウシカの救い・・・ 一時停止しながらゆっくり見たくなる。翼を持った人が救いとして現れる、そこから現実のナウシカがメーヴェに乗って登場!たまりませんこのオープニング。 内容をきちんと理解して見ると、なんてテンポの良い話なのだということも分かる。 飽きる間もなく「圧倒的ナウシカ様」ラストまで一直線です。 内容は深くも深刻なテーマです。どうしようもない。人間の愚かしさ、止まらない国と国とのうねり、巻き込まれていくナウシカや蟲たち。学べない人間たち。 どうして分からないのだろう、どうして繰り返すのだろう、と、悲しくなりますね。 もののけ姫も、ものすごい悲劇だと私は思っていて、最初のアシタカ旅立ちのシーンで必ず泣いてしまうのですが、ナウシカも悲劇です。 あのラストだからなんとなく感動的な終わりになっているけれど、人類は黄昏のときですら学ぶことができず戦わずにはいられない。 もののけ姫もそうですが、最近だとジュラシックワールド炎の王国を思い出しました。悲劇に進んでいくことを止められない人間たちの話です。 DVDで何度も見ていたのに、映画館で初めてナウシカで泣きました。ババ様と一緒に圧倒的ナウシカ様に感動してしまった。 家では聞こえなかった音が聞こえたし、やはり映画館で見るのって良いですね。