12月24日は、エヴァ・ガードナーの生誕101周年でした。
(1922年12月24日生誕 - 1990年1月25日死没)
それを記念してエヴァ・ガードナーの作品を紹介しています。
■
こちらはエヴァのベストと言える作品ではないでしょうか。
『モガンボ』(1953)
監督 ジョン・フォード
共演 クラーク・ゲイブル、グレース・ケリー
撮影 ロバート・サーティーズ
【あらすじ】
アフリカ奥地で動物園用に野生動物を捕獲するマースウェルは、ケリーという、インドの王子に招かれこの地に来た元ショーガールと出会う。
王子は急用で帰ったあと。
仕方なしに帰りの船便が出るまで面倒を見るうち、心憎からず思い始める彼だが、お互いに意地っ張りで何かと反発しあう。
そこへ英国から動物学者ノードリーが妻のリンダを伴ってやって来てくる…
■
この作品で、エヴァとグレース・ケリーは、それぞれアカデミー賞主演女優賞、助演女優賞にノミネートされます。
2人は見事に対照的な役柄を演じています。
グレース・ケリーの美しさについては、別の機会に論じたので、ここでは、エヴァについて述べたいと思います。
■
エヴァのいなせぶりが、最も発揮された映画ではないでしょうか。
ニューヨークからインドの王子を追ってアフリカ奥地にやってきて、その王子が先に帰ってしまい、文句をいいながら、サバサバとアフリカを楽しむエヴァに、クラーク・ゲイブルは翻弄されるほどです。
オルガンを弾き、"Comin' Thro' the Rye"を歌うそのエヴァの足首には、アンクレットが光ります。
■
いったんは帰ることとなり、船着き場に立つエヴァの黄色の日傘と白いスーツ姿の見事さ。
■
アフリカの奥地であってもヒールのある靴をはき、煙草をふかしたり、クラーク・ゲイブルへ対して、挑戦的な視線を投げかける、そのクールな様子。
特に雨降る中で煙草を吹かし、クラーク・ゲイブルとグレース・ケリーの恋模様を眺めている様子は、本当に美しいです。
■
その一方で、夜闇に浮かびあがるエヴァの白い肌。
大蛇に脅えて真っ青になったり、仔象に慕われて穴にころげ落ちたり、河馬に襲われたボートの甲板でずぶ濡れになってもんどり打って倒れたり、酔っ払って酒瓶を思い切り壁にぶつけたりするかと思うと、ふとしどけなさすら漂せてみたりするエヴァ・ガードナーの縦横無尽の活躍(...)。
彼女の美貌ぶりがスクリーンを輝かせているさまは、壮観というほかない。
その肩にかざしてみせる黄色の日傘の美しさを、どうか目に焼きつけてほしい。
(蓮實重彦)
#エレガンス
#映画女優
#女優志願
#女優志望
#女優好きな人と繋がりたい
#クラシック映画
#最も偉大な女優
#エヴァガードナー
#cinemaclassic
#classicmovies
#vintagemovie
#hollywoodlegend
#oldhollywood
#vintagehollywood
#classichollywood
#goldenageofhollywood
#actress
#elegance
#avagardner