来る9月14日のグレース・ケリーの没後41周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1929年11月12日 - 1982年9月14日)

 

グレース・ケリーは、アメリカ ペンシルベニア州のアイルランド系の父とドイツ系の母の裕福な家庭に生まれました。
その名のとおり、優美(grace)な美しさにより、クール・ビューティと呼ばれました。

1955年に『喝采』でアカデミー賞主演女優賞を獲得し、

1956年のキャリア絶頂期にモナコ大公レーニエ3世と結婚し引退しました。

菫色の瞳、ブロンドヘア、白い肌が特徴です。

エルメスのバッグが、彼女にちなみケリー・バッグと名づけられたことも有名です。

 

驚くべきことに、グレース・ケリーが出演した作品は、『裏窓』以外はほとんど語られません。

絶頂期に引退したこともあり、10本程度しか出演作品がないこともありますが、
それにしても、結婚と『裏窓』のみが語られ、映画女優としてほとんど語られないのは残念です。

 

この作品はグレース・ケリーのベスト3に入る作品なのですが、タイトルが災いしてか、ほとんど知られていません。

(なお、モガンボとは、スワヒリ語で「愛」という意味です。)
 

『モガンボ』(1953)

監督 ジョン・フォード

共演 クラーク・ゲイブル、 エヴァ・ガードナー
撮影 ロバート・サーティーズ

 

【あらすじ】

アフリカ奥地で動物園用に野性動物を捕獲するマースウェルはケリーという、インドの王子に招かれこの地に来た元ショーガールと出会う。

王子は急用で帰ったあと。
仕方なしに帰りの船便が出るまで面倒を見るうち、心憎からず思い始める彼だが、お互いに意地っ張りで何かと反発しあう。

そこへ英国から動物学者ノードリーが妻のリンダを伴ってやって来て、彼のガイドでゴリラの生体観察へ。

リンダは逞しい彼に惹かれ、船の故障で舞い戻ったケリーと張り合うが…。

 

この作品でグレース・ケリーは、アフリカに舞い降りた英国の人妻を演じています。
主演は、大人の妖艶さが溢れるエヴァ・ガードナー

2人の共演は、その年アカデミー賞主演女優賞(エヴァ)・助演女優賞(グレース)にノミネートされたほどです。

 

エヴァ・ガードナーの素晴らしさについては、こちら:

 

 

ここでの、グレース・ケリーの清楚な美しさもただごとではありません。

グレースは、クラーク・ゲイブルの事務所兼コテージに、夫と訪れます。

いかにもお嬢様あがりの若妻として、ナイーブで無垢な笑顔を見せます。

 


その後、ワクチン接種の副作用で倒れた夫を心配するあまり、悠長に構えているゲイブルの態度に怒りを隠し切れない、その表情では、
グレースの白い肌とブロンドヘアが、美しさを高めています。

テクニカラーでの素晴らしい撮影が味わえます。

 




 


特筆すべきは、薄闇に浮かびあがるグレースです。

ここで初めて、グレースへクローズアップが使われます。その初々しさ。


 


瞳と同じラベンダー色のドレス姿も美しく、逆光に浮かびあがります。





風の強い日に、迷子になってしまい、ゲイブルに助けられたグレースは、
ゲイブルに強い感情を抱くようになるのですが、そこでのクローズアップは、驚くべき美しいショットです。
その淡い菫色の瞳。

 





そして、蚊帳のヴェール越しのグレース。美しいシルエット。

 


『風と共に去りぬ』(1939)から14年後、ハリウッドは、テクニカラーにおいてヴィヴィアン・リーに匹敵する美女グレース・ケリーを新しいミューズとして迎えることになったと言えましょう。


なお、撮影は、ロバート・サーティーズ。
クリント・イーストウッド作品の撮影監督ブルース・サーティーズの父です。




 

なお、Amazonプライムで無料で視聴可能です。

 

 


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