本日3月22日はファニー・アルダンの75歳の誕生日です。
(1949年3月22日、仏ソミュール生まれ)
それを記念して、アルダンの作品をご紹介しています。



今日ご紹介するのは、64歳の女性が美しく輝く映画です。

 

『麗しき日々』(2013)
監督 マリオン・ヴェルヌー
共演 ロラン・ラフィット
撮影 ニコラ・ゴーラン

【あらすじ】
人生の晩年にさしかかった女性と、親子ほど年の差がある若い男。
妻を愛し信頼し、よきパートナーである夫。
シニア世代の三角関係を、リアルに繊細に味わい深く描き出す。
60歳のリタイア──カロリーヌは、新しい恋人を見つけ、ランチにワインを飲み、ベッドで煙草を吸うという小さなタブー破りに心躍らせる。
だがそれは、新しい人生ではなく、「終わりの始まり」だった…

 

ジャンヌ・モローが女優役を演じた晩年の作品で「昔の女優仲間の中で、最近亡くなったのは、どなただったかしら? あぁ、あの人はまだよね」というセリフが出てきます。

それは、一世を風靡した女優たちのうちで、誰が死んで、誰が生きていて、誰が現役かという、たわいない世間話です。

フランスの女優で言えば、亡くなったのは、ダニエル・ダリュー、アンナ・カリーナ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャンヌ・モロー。
存命なのは、アヌーク・エーメ、BB、カトリーヌ・ドヌーヴ、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、ドミニク・
サンダ。


ファニー・アルダン、64歳の作品です。


いちいち、年齢のことで驚くような凡庸な真似をしたくはないのですが、ファニー・アルダンのハンサムウーマンぶりが健在の素晴らしい作品です。

ここでのファニー・アルダンは、年老いて、不思議とBBやドヌーヴの片鱗を感じさせる闊達とした美しさを感じさせます。

 


その豊かなブロンドヘアは、海辺の風や、ドライブの風に乱れるだけでなく、若い恋人との情事でも乱れます。
彼女の身を包む、ライトグレーのコートの厚み。

そして、海辺を歩く姿の抒情性。
(ドヌーヴの『隠された日記 母たち、娘たち』(2009)の海岸でのシーンを思い出してしまいます)

 

64歳の女性のエレガンスを感じることが出来ます。

 































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