1月27日は、エマニュエル・リヴァの没後7周年です。

(1927年2月24日 - 2017年1月27日)

 

それを記念して彼女の作品を紹介いたします。

 

エマニュエル・リヴァ / Emmanuelle Riva

  • 1927年2月24日生誕 - 2017年1月27日死没
  • ヴォージュ県レミルモン生まれ。
  • 一時はドレスメイカーになったが、幼い頃から憧れていた演劇の道に進むため、両親の反対を押し切って、パリ演劇センターでジヤン・メイエルについて演技を学んだ。
  • 初舞台は53年の『英雄と兵士』で、以後、舞台中心に活動。
  • 1958年 映画デビュー。
  • 1959年『ヒロシマ・モナムール』で一躍有名に。
  • 1962年 ヴェネチア国際映画祭女優賞に輝く。
  • 2008年『ヒロシマ・モナムール』の撮影時の写真集「HIROSHIMA 1958」を出版。 
  • 2012年 85歳で『愛、アムール』で主演し話題となる。裁縫業ののち女優を志し、パリで舞台に立つ。

こちらは、エマニュエル・リヴァ(ともう1名の女優)が出演するフランス映画の傑作です。

 

『自由、夜』(1983)
監督 フィリップ・ガレル
共演 モーリス・ガレル、ラズロ・サボ、クリスティーヌ・ボワッソン

撮影 パスカル・ラペルーサ

【あらすじ】
アルジェリア独立に反対する極右OASがテロを繰返すパリ。
アルジェリア解放戦線を支援する活動家ジャンは娘を抱えながらも妻ムーシュとの関係に悩み別居中。
彼らを取り巻くのは人形使いのラズロらだ。
テロの高まりの中、ジャンはついに離婚を決意する。
そして彼の気持ちを理解できずに悲しみに沈むムーシュは一人、アルジェリア人達の手助けをしてOASの標的となり殺されてしまう。
傷心の中出会ったアルジェ生まれの女性、ジェミナにジャンは何故か激しく魅かれてゆく。

 


ハリウッド黄金期が終わった1960年以降に新たに映画を撮ろうと思うとき、若い映画作家たちは、もうかつてのように映画を撮れないことに自覚的になります。

なぜなら、ヒッチコックや西部劇や『風と共に去りぬ』など、ハリウッドの偉大な先人たちの作品には、逆立ちしてもかなわないのです。

そうしたときに、ノスタルジーに浸るでもなく、かといって、過激な実験に開き直れるわけでもないと、試行錯誤した末に、映画作家に固有の文体が出来上がります。

そうした作家で最も優れているのは、1960年代のゴダール、トリュフォー、カサヴェテス、1970年代以降では、ベルトルッチ、ガレル、ドワイヨン、エリセ、ヴェンダース、シュミット・・・などのヨーロッパの映画作家があげられるでしょう。


しかし、そうした作家の作品には当たり外れがあることが否めません。
仮に、当たりの作品であっても、2024年を生きる方々にすぐに共感いただくのは難しいと思っています。
その意味で、彼らの作品は、【誰しもが感動する普遍性】があるとは言えない、微妙な映画たちなのです。


今回紹介する傑作『自由、夜』については、手紙を瓶に入れて、海に投げるような思いで、ご紹介します。
DVDも出ていないため、そもそも観る手段もないかもしれません。


さて、この『自由、夜』について、まずエマニュエル・リヴァへの美しいショットをご紹介します。

 












フィリップ・ガレルの作品は、ほとんどサイレント時代の映画と思うほど、キャメラワークや編集での小細工を一切しりぞけており、古典的な清澄さがあります。
美しさとは、ゴージャスさではなく、こうした簡素さのことだと思います。

 

しかし、何とまばゆい陽光からは遠い湿った暗さがあたりを支配していることだろう。
(蓮實重彦)

 

なお、この映画の魅力については、もう一人の女優クリスティーナ・ボワッソンとともに、ご紹介していますので、ご興味あれば、ご覧頂ければ幸いです。

 


#映画好きな人と繋がりたい
#洋画好きな人と繋がりたい
#女優好きな人と繋がりたい 
#女優さん好きな人と繋がりたい
#女優好きさんと繋がりたい
#女優  
#美女 
#エレガンス
#フランス映画
#エマニュエルリヴァ
#女優志願
#女優志望
#最も偉大な女優


#cinemaclassic 
#classicmovies 
#vintagemovie
#actress
#elegance
#cinemalesson
#actrice
#EmmanuelleRiva