アニー・ホール
(1977年)ウディ・アレン監督の中でも一番好きな作品で、これまでに何回も見直しています。
もうウディ節全開。全編にわたってユーモア、皮肉、遊び心たっぷり。
名言が多い映画なので、英語の勉強になります。
それでいて、一つの恋愛の始まりから終わりをきちんと描いている、切ない映画でもあります。
ウディ・アレンの映画ではニューヨークの街がとても美しく味わい深く映されています。
おしゃれで洗練されていて、でも親しみ深い場所のように感じられます。
行ったことないのに(笑)
相手役のアニーを演じるダイアン・キートンの、気どりのない自然体の魅力もとてもキュート。
彼女のセリフや行動には女性ならではの視点が表れていて、いちいち共感してしまいました。
例えば、アルビーがベッドに誘うのだけど気乗りせず、身体から心が離脱してしまうシーン。うん、あるかも(笑)
2人の心の声が聞こえたりするシーンもおかしいですね。

映画の名言、セリフ
カリフォルニアからの帰りの飛行機の中で、アニーが別れを切り出します。

"face ~" = ~(事実)に向き合う
英語で relationship(関係) は work =働かせる ものなのですね。
"constantly" = 常に、絶えず
アルビーの返事は印象的でした。
恋愛関係は前へ前へと進んでいくか、さもなければ死んでしまうかしかない。
それは確かにそうかもしれません。
2人の関係を死んでしまったサメに例えているのが強烈ですね。
これはウディ・アレンならではの皮肉というか。
2人はその後別れるのですが、アニーが恋しくてアルビーが川岸をぶらつくシーンが切ない。。
背景のニューヨークの街がまた良い味を出しています。
よりを戻したいと言うアルビーに、アニーは2人の人生の見方が違うことを告げます。

"unless ~" = ~でない限り
"a crimp" は布のシワやひだのことですが、口語で"put a crimp in ~"で ~を妨げる、の意味で使われます。
誰かがどこかで飢えていたりしたら人生を楽しめない、というアルビーの誠実な人生観には感心してしまいました。
でも一方で、新しいことに挑戦して成長しながら人生を楽しみたい、というアニーの主張にも共感できます。
2人は人生に対する考え方や、求めるものが異なっていって、結局それぞれの道は分かれてしまう。
切ないけれど、だからこそ、2人の道が交わった時間、一緒にいた時間が輝かしく思い出される…
ラストのプレイバックシーンにはしんみり。
一つの恋愛を続けていくのって難しいものですね。。
何となく人生の節目節目に見直したくなる映画なのです。