映画のセリフで英語を勉強・英語学習におすすめの映画

映画のセリフで英語を勉強・英語学習におすすめの映画

映画のセリフや名言、フレーズで英語を勉強するブログです。映画で英語を勉強する方法、英会話学習におすすめの映画をご紹介しています。DVD英語字幕の映画で英会話・リスニングを勉強しましょう。効率的な英語の学習方法や、初心者の方におすすめの映画も。

Amebaでブログを始めよう!

ストレンジャー・ザン・パラダイス



ジム・ジャームッシュ監督が、若者たちの気だるい日常を、おかしみとペーソスを交えてモノクロの映像で映し出した作品。

特にドラマティックな展開などはなく、ゆる~くストーリーが進んでいきます。
この雰囲気が合うかどうかで、好き嫌いがわかれるかもしれません。


ストレンジャーザンパラダイス



映画のあらすじ(ネタバレあり)



ハンガリー出身のウィリー(ジョン・ルーリー)はニューヨークに住んで10年になります。

彼はハンガリー名を捨てて、親戚とも縁を切り、ニューヨークっ子になりきろうとしています。

しかしある日、アメリカのクリーブランドという町に住むおばから連絡があり、16歳のいとこのエヴァがアメリカに住むためにやってくるといいます。

おばは入院しなければならないので、ウィリーがエヴァの面倒を10日間だけみなければならなくなります。

「子守なんていやだよ」とげんなりしていたウィリーでしたが、実際にエヴァが来てみると結構気が合い、そのうちに仲良くなります。


Huluで配信中。⇒ Hulu



英語のセリフ、評価



ウィリーと、年下のいとこのエヴァとの微妙な距離感がよいですね。

ウィリーがエヴァにプレゼントを買ってきたシーンがおかしいです。
彼らの会話のセリフです。


ストレンジャーザンパラダイス


ugly
醜い


why don't you ~     
~してみたらどう?


try ~ on
~を試着する



dress
(動詞) 服を着る




エヴァはそのドレスが気に入らず、結局
This dress bugs me.
「このドレス、イライラするわ」

と言ってあっさり捨ててしまうのが、おかしかった。

bug は 虫 を指す単語ですが、口語の動詞で ~をいらいらさせるという意味で使われます。





さて、おばが退院してエヴァが出て行ってしまうと、ウィリーは寂しく感じます。

そこで彼は親友のエディーを誘って、クリーブランドにまで彼女に会いに行くことにします。

3人は再会を喜び合います。

しかしクリーブランドに行ったからといって特にやることもなく、おばの家でテレビを見たりカードゲームをして時間をつぶすだけ。

「せっかくクリーブランドに来たんだから何かしようぜ」とエディーは言いますが、やることも思いつかず、そのうち単調な毎日に飽きてしまいます。

ウィリーとエディーの会話のセリフです。


ストレンジャーザンパラダイス2



stick around
(口語で)このあたりにいる




「新しい場所に来たのにみんな同じに見える」

このエディーのセリフにはなんだか笑ってしまいました。

彼らはこの後フロリダへ向かうのですが、どこへ行っても同じに見える、どこへ行ってもやることがない、退屈感。

そんな若者の倦怠感が独特のゆるい雰囲気の中に描かれています。

でもやけになる感じではなくて、のんきでチャーミングなんですよね。
その独特の空気感が好きな作品です^^


Huluで現在配信されています。⇒ Hulu














キッズ・オールライト


(2010年)

主人公はレズビアンの中年のカップル。
彼女たちと、精子提供によって生まれた子ども達との家庭を描いた物語です。


アメリカではこういう家庭もあまり珍しくはないのでしょうか。

両親がゲイというだけで、特に普通の家庭とはあまり違いのないように見えます。

平和で家族仲も悪くないけれど、それぞれに悩みや問題があって時々衝突が起こる。

そんな家庭に、精子提供者が姿を現したことで、揉め事が起こることになります。



キッズオールライト



Huluで配信されています。
 ⇒ Hulu


映画「キッズ・オールライト」のネタバレ、あらすじ



レズビアンのカップル、ジュールス(ジュリアン・ムーア)とニック(アネット・ベニング)。
二人には十代の子ども達、ジョニとレイザーがいます。

多感な時期であるレイザーは自分達の父親である、精子の提供者に会ってみたいと思い立ちます。


そこでジョニと二人でその”父親”ポールという人物に会いに行きます。

「変な人かもしれない」と心配していた二人でしたが、彼は人気のレストランのオーナーであり、気さくで優しい人でした。


ジョニとレイザーは彼と打ち解けて仲良くなりますが、母親達は心配気味。

彼女達はポールを食事に招きます。

ポールはガーデニングデザインをしているというジュールスに、自分の庭のデザインをしてほしい、と仕事を依頼します。

ジュールスはクライアントを得たことに喜び、ポールの家に通ううちに、彼と親密になり、肉体関係を持ってしまいます…


そのことが家族に発覚して、険悪なムードに。


英語のセリフ、名言



パートナーのジュールスがポールと浮気をしていることを知ったニックは激しいショックを受けます。
ニックとジュールスの会話のセリフです。


キッズオールライト



appreciate
評価する



仕事で忙しく、完全主義者のニック。
自分の主張を押し付けがちな彼女との関係に、ジュールスは疲れを感じていたのかもしれません。

ジュールスは自分を仕事においても女性としても認めてくれるポールに、ついふらっとなびいてしまったのですね。

でもそのことを後悔して反省していると、彼女は涙ながらに、ニックと子どもたちに訴えます。
そのセリフです。

キッズ・オールライト2


projection
投影


junk
くだらないもの

go off the rails
レールを外れる



さらにジュールスは言葉を続けます。


キッズオールライト3

feel sick

気分が悪く感じる


「時には自分の最も愛している人達を傷つけてしまう。どうしてかしら」

涙を流しながら言ったジュールスのこの言葉が心に残りました。


彼女はポールとの関係はもう終わったことだと言い、自分を許して欲しいと頼みます。



最後に、遠くの大学へ入学するジョニをみんなで見送りに行くシーンがよかったです。
泣き出すのをこらえようとするジョニの表情が切ない・・・

別れるときになって初めて、家族の絆を再確認するのですね。


Huluで配信されています。
 ⇒ Hulu




ON THE ROAD (2012)

オン・ザ・ロード



作家として生活していくことを志す一人の若者が、ある青年との出会いによって、彼のエネルギーに溢れた無分別な生活に魅了され、生き方を変えていく物語。



主人公・サル役のウォルター・サレスが味のある存在感で良いです☆


映画のストーリーのあらすじ(ネタバレあり)



若い作家のサル(ウォルター・サレス)は、ある日ディーン(ギャレット・ヘドランド)という青年と出会います。

ディーンは刑務所上がりで、16歳のメリールウという妻がおり、彼の日常はドラッグやセックス三昧という無分別なもの。



どこか亡くなった兄を思わせるディーンに、サルは心を惹かれ、彼の型破りな生き方に魅了されていきます。

彼らは仲の良い友人同士となり、行動を共にするようになります。

ジャズ・クラブで彼らが踊るシーンが印象的でした。刹那的に、ただその一瞬をとにかく楽しもうとする感じ。



やがて彼らは知り合いの家を転々としつつ、車でアメリカ大陸を旅します。

特にこれといった目的があるわけではなく、「旅をすること」自体が目的のようなあてどのないロード・ムービー。

どこまで道だけが永遠と続いていくかのような映像が、人生と重なります。



オンザロード



英語のセリフ




しかしそのうちに、彼らはディーンの野放図な生き方についていけなくなっていきます。

ディーンの元妻・メリールウ(クリステン・スチュワート)のセリフです。


オンザロード



ディーンのことを深く愛していながらも、女遊びをやめようとしない彼との未来には絶望感を抱いているメリールゥ。


「私は普通のことを求めているの」


そしてメリールウは彼の元を去り、他の男性と結婚する道を選びます。



ディーンはカミーユ(キルティン・ダンスト)と再婚し子どもを持ちますが、カミーユもまたディーンに絶望し、彼に向かってこう言います。

彼女のセリフです。


オンザロード2

fool around
ばか騒ぎをする




sick of
~にうんざりしている




give up
あきらめる



結婚して子どもが生まれても、責任感に無自覚なディーンに別れを告げるカミーユ。



その後、ディーンはサルと共にメキシコを放浪する旅に出ますが、サルが赤痢にかかって入院しなければならなくなると、ディーンはあっさり彼を見捨ててアメリカに戻ってしまいます。



ディーンを親友として大切に思ってきたサルも、さすがに絶望し、その後はディーンとは別々の人生を歩むことになります。



最後にディーンがサルに会いに来る場面、心の通じ合わない元親友たちの邂逅シーンは、切なく胸が締めつけられます。

かけがえのない青春期を共に過ごした仲間との別れ。



結局、あてどのない旅の道筋で得られたものはその”時間”だけだったのではないか…

ざらついた旅の苦さと埃っぽさを共に味わう映画だと思います。