オススメ新作(※ネタバレあり)
最高か!
イルミネーションスタジオ、すごいなオイ…。
これだけ見どころや笑いどころを用意して90分で収めて、現代にアップデートするところはして、大人も子供も楽しめる作品にするってなんなんすかねw
映画ファンとしても、マンマ・ミーア!な一作です。
『THE SUPER MARIO BROS. MOVIE』
[邦題:ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー]
(2023)
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■全体評
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ゲーム好き、映画好き、どっちも興味ない人、これだけ全方位に向くことができている映画、稀有ですね〜。
任天堂は遂にIPの活かし方として世界最高の回答を見出したかもしれません。
前作(といってもかーなーり昔に実写化されたカルト作品)『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』の失敗を踏まえ、映像化に当たってかなり慎重になっていたと思います。
が、その中で「イルミネーション・スタジオ」とタッグを組んだこと。
それを決めた時点で成功が約束されたも同然のような気がします。
ここ最近ではディズニーやピクサーより世界的なアニメーション制作スタジオとして名を馳せてるような気もします。
序盤の配管工の仕事のドタバタとかは正にイルミネーション印!と思いながら観てました。
そのイルミネーションのサービス精神たるや!
これまでも観客を楽しませようという気持ちと技術は示してきたスタジオですが、ここに極まれり。
↓
営業開始した配管工スーパーマリオブラザーズの初現場。そこに向かう道中の撮影画角を初期マリオと同様の横スクロール形式になるあたり。
ルイージマンションを意識した、ビビリのルイージのホラーシーン。
王国を率いて自ら戦うピーチ姫、という現代作品としてのアップデート。
そのピーチ姫が、ステージクリアのお手本をマリオに見せるシーンの爽快感たるや!
マリオカートのカート選択のワクワクを映画館で体験できるところとかもねー♪
しかもレインボーロードでショートカットを見せてくれちゃうし♪
スーパースター無双をクライマックスに持ってくるという、期待への応えっぷりとその期待値を上回ってくる演出。
少し挙げただけでもこれだけの推しポイントがあります。
ラストのクッパを倒すところの一連のシークエンスは、わかっちゃいるけど展開や音楽含め胸熱で盛り上がりました。
ルイージがマリオを助ける展開からの兄弟二人でスーパースター無双はアツイでしょ。
(クッパの倒し方に、Nintendo64の尻尾掴んで振り回しが入ってたのがグッときましたw)
あとは音楽ね!
ブライアン・タイラー作のスコアが素晴らしい!
有名すぎる旋律をうまーくハリウッドアニメーションのスコアの中に組み込んでいますし、そこに負けない「イルミネーションスタジオ作の映画マリオとしてのメインテーマ」をしっかり作ってきてるあたりが感動です。
サントラよく聴いてます。
あと、洋楽の懐メロがふんだんに盛り込まれてたのは驚きというか期せずして面白かったところでした。
まさかそんな工夫をしてくるとは想定外でしたね。
♪♪Take on me / a-ha
♪♪Holding out for a hero / Bonnie Tyler
♪♪Battle withont honor or humanity / 布袋寅泰
♪♪Mr.bluesky / ELO
などなど
本作が「全方位の人が楽しい作品」である理由にはそういった演出も効いてる気がします。
本作を鑑賞したのは、109シネマズ湘南・初週土曜の夕方回でしたが、エンドロール後のオマケシーンのヨッシーに子供が思わずといった感じで「あ!ヨッシーだ!」と声をあげてて、劇場全体がその声やリアクションにホッコリしたのも、映画体験として良かったです(^^)
初めて自分も子供と映画館で観れた作品ということで、思い出深い作品になりました(^^)
続編はワリオですかね!
楽しみにしてます。
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■『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』あらすじ
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ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた新世界。はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
(映画『ザ・スーパーマリオ・ブラザーズ』公式サイトより)
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■予告編
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