【ベイビーわるきゅーれ/ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー】 | シネフィル倶楽部

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洋邦ジャンル問わず最新作から過去の名作まで色んな作品ついて、ライトな感想や様々な解釈・評論を掲載orつらつらと私「どい」こと井戸陽介の感想を書く場にしたいと思います!観ようと思ってる作品、観たい過去の作品を探す時とかの参考書みたいに活用してもらえればと♪

NEWオススメ作品(※ネタバレあり)

 

久しぶりの1作目,2作目の連作紹介!

 

これがねー、面白いのよ

 

1作目は知る人ぞ知る、って感じの公開でした。

 

たまたま舞台挨拶付き上映に行きつつ、観終わった後に「これは"自分だけが知ってるイイ映画"に、またひとつ最高の作品が加わった♪しめしめ」と思ってたんですが、やはり世間は甘くなく。

 

面白いものはちゃんと評価されるんですね

 

2年後に颯爽と続編が現れてすっかり話題作に

 

これが1作目を上回る面白さでしたとさ。ちゃんちゃん。

 

そんな出世ストーリーも含めて、本シリーズが好き

 

『ベイビーわるきゅーれ』

(2021)

 

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

(2023)

 

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■全体評

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このシリーズ最高。

主演の髙石あかり最高。

 

ファンからは『ベビわる』の略称で親しまれる本シリーズ。

 

こういった小規模で尖ってて面白い作品に出会えるとなんかワクワクしますよね。

 

映画ファンやってて良かったと思える瞬間のひとつです。

 

 

女子高生2人によるオフビートの会話コメディ暗殺稼業のサスペンスアクションギャップやズレを楽しめる作品です。

 

社会不適合者で幼少期から殺し屋として育ち今はバディを組まされてるちさととまひろ。

組織からの指示で自活と同居生活をすることになったのだが…というストーリー。

 

 

アクションのテイストは『ジョン・ウィック』を観た後の感覚に近いです。

 

だいぶリアリティあるんだろうけども、スピード感やケレン味は映画的である感じ。

 

 

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■1作目『ベイビーわるきゅーれ』について

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コミュ障のまひろに対し、コミュ力はまだあるけどやべー奴感出てるちさと

 

とにかく初見でこのちさとを演じた高石あかりさんが記憶に残りましたねー。とっても気になる役者さんです。

 

 

顔立ちもいいなーというのと、インタビュー映像を観たりするとしっかりした話し方をされるなーと。この方きっと頭良いいんだろうーと好印象を抱かせる方なのでとても好きです。最近とっても気になる女優さんのひとり。

 

大ヒットした『わたしの幸せな結婚』にもメインキャラの一人として出演してました。

NHKの夜ドラに主演し、BS系のJKモノドラマにも主演。

活躍の場をどんどん広げており、今後がますます楽しみな女優さんです。

 

 

本作が背負うオフビートコメディとアクションの2つの軸。

 

オフビートコメディの方は髙石あかりが比重多めで背負い、アクションの方は伊澤彩織が比重多めで背負う

 

そんなバランス感だと思うのですが、その戦略とキャスティングでこの映画既に勝ちが決まってように感じるくらいハマってます。

 

 

バイト先の飲食店でのちさとのアタフタ感と、ちさとへの見下しオーラ全開の先輩とのツラみ成分多めの業務レク、最高です。もちろん、笑っていいシーンです。

 

あと、あのメイドカフェでのヤクザのやり取りはずるいっすね(笑) 笑わずにいられない。

 

ふたりが所属する組織が絶妙にフツーの企業感出してくるのもオフビートに拍車をかけてますね(笑)

 

 

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■2作目『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』について

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いやー、びっくり。

 

前作より面白かった!

 

既に出来上がった二人の世界観を堪能できつつ、着ぐるみでのコメディファイトシーン銀行強盗の退治シーンなどなど、見どころ満載。

 

 

 

似たような境遇のコンビとの2vs2の構図も映画的で好みでした!

その敵キャラ設定も前作のヤクーザより面白かった。

 

出会い方が違っていたら良い関係になれたかもしれないという終盤からの盛り上がり方と、ラストカットの「あくまでふたりはプロの殺し屋」という淡々とながらもブレない軸。

 

格好いい終わり方でした。

 

 

主人公ふたりが所属する組織の深掘りできたのも本作の魅力。

シリーズをより強いものにしており、次を期待させる役割も果たしてます。

 

この勢いで3作目!是非!

 

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■あとがき

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…と、そんな感想を2の鑑賞後に書いてたら、なんとびっくり

 

もう3作目作ってるとの事!

 

>>「ベイビーわるきゅーれ3」製作決定、24年秋公開 阪元裕吾監督「邦画史上最多キル数をめざします!」

 

 

めっちゃ嬉しい(笑)

 

公開は24年秋とのこと!

楽しみにしてます!

 

「撮影中・・・・ですッ!!!」

 

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■『ベイビーわるきゅーれ』あらすじ

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女子高生殺し屋2人組のちさととまひろは、高校卒業を前に途方に暮れていた・・・。

明日から“オモテの顔”としての“社会人”をしなければならない。組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たち。

突然社会に適合しなければならなくなり、公共料金の支払い、年金、税金、バイトなど社会の公的業務や人間関係や理不尽に日々を揉まれていく。

さらに2人は組織からルームシェアを命じられ、コミュ障のまひろは、バイトもそつなくこなすちさとに嫉妬し、2人の仲も徐々に険悪に。

 

 

そんな中でも殺し屋の仕事は忙しく、さらにはヤクザから恨みを買って面倒なことに巻き込まれちゃってさあ大変。

そんな日々を送る2人が、「ああ大人になるって、こういうことなのかなあ」とか思ったり、思わなかったりする、成長したり、成長しなかったりする物語である。

 

 

映画『ベイビーわるきゅーれ』公式サイトより)

 

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■『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』あらすじ

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ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、また途方に暮れていた・・・。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金。
金がなくなる・・・。時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)兄弟も、途方に暮れていた...。
上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。この世は金、金、金。金が欲しい・・・。そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。ちさと・まひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたりとさあ大変。そんな二人にゆうりまこと兄弟が迫りくる・・・!

 

 

育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語である。

 

 

映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』公式サイトより)

 

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■予告編

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