【茶飲友達】 | シネフィル倶楽部

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NEWオススメ作品(※ネタバレあり)

 

実際の事件に着想を得た、社会派のサスペンスヒューマンドラマ。

 

作品評価も高くロングランヒットした作品。

おすすめの佳作です。

 

『茶飲友達』

(2023)

 

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■全体評

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主演の岡本玲、なんか好きなんです。

 

彼女がこういうミニシアター系の挑戦的な作品の主役ってだけでなんか嬉しい。

 

 

作品はというと実話をベースにしたとのことで、なかなかセンセーショナルな内容

 

家族とは?どんなコミュニティも家族になりえるのか?

高齢化社会のケアやコミュニケーションとは?

 

主人公が作ったコミュニティが崩れ去っていく様と、最後の渡辺哲のシーンがいろんなことを物語っていますね。

 

 

いろんな登場人物の視点が描かれますが、最後は岡本玲の役の視点に収斂していきます。

 

擬似家族の中でも一つ頭出るくらい本当の家族のように(主人公が)感じていたティー・ガールからの「ハッ」とさせられる一言で、彼女の「地盤」みたいなものがグラっとなるのですが、その結果を裏切りと取るか当然と取るか、そこに本作をどう観たかが集約されている気がします。

 

 

この映画には否定すべきところとそうでないところの曖昧さが非常によく描かれていて、いま自分たちが考えないといけない問題に直面させてくれる作品だと感じました。

 

 

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■『茶飲友達』あらすじ

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佐々木マナは、仲間とともに高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞に掲載した「茶飲友達、募集。」の三行広告で集まってきた男性たちのもとへ高齢女性を派遣するビジネスをスタートする。

 

 

「ティー・ガール」と称される在籍女性の中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存した女性などさまざまな事情を抱える者がいた。

 

 

マナのもとで「茶飲友達」を運営する若者たちもまた、出口の見えない社会で閉塞感を抱えて生きている。

 

 

さまざまな世代を束ねるマナは、彼らを「ファミリー」と呼び、擬似家族のような絆を育んでいくが……。
 

 

映画.comより)

 

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■予告編

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