【アラジン】 | シネフィル倶楽部

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洋邦ジャンル問わず最新作から過去の名作まで色んな作品ついて、ライトな感想や様々な解釈・評論を掲載orつらつらと私「どい」こと井戸陽介の感想を書く場にしたいと思います!観ようと思ってる作品、観たい過去の作品を探す時とかの参考書みたいに活用してもらえればと♪

NEWオススメ最新作(※ネタバレなし)

 

アラビアのムード漂うオープニングナンバー「Arabian Nights」がかかっただけでもう問答無用でワクワクしてまう(笑)

 

全体的にはこう、なんていうんでしょう、安定っぽく見えて賛否両論のギリギリを攻めてる感じ!笑

 

でもね、結果ワタクシは賛成派です♪

 

王道ミュージカル感があって素敵でした(^^)

 

あと、魔法の洞窟を脱出した後、アラジンとジーニーがテントで喋るシーン。

 

その後ろでさり気なく魔法の絨毯が砂遊びをしており、砂で「シンデレラ城」を作ってるんです。

(ディズニー映画のロゴを模して、城の上を取り囲むように星が弧を描く様子もちゃんと再現w)

 

それが可愛いかったー♪

 

『Aladdin』

[邦題:アラジン]

(2019)

 

ガイ・リッチーが自分のカラーを抑えて臨んだ王道ミュージカル。

 

 

でも、そんな中でもやっぱり監督の作風というのは滲み出てしまうものだなーと思いました。

 

アニメ版の良さでもありますが、原作映画の物語のぼんやりしてた部分を明確(現実に落とし込む感じ)にすると、あらビックリ!アラジンとジーニーのバディものという輪郭がよりクッキリと現れてきたんですねぇ。

 

 

そこにジャスミンには女性の強さを前面に出した設定と展開を加えており、上手いアレンジをするもんだぜ!と感心してしまいました。

 

 

有名すぎるあらすじはさくっとだけご紹介して、総評に移りたいと思います。

 

「さぁ、願い事を♪

…え?映画の大ヒット?」

 

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■First Wish (without rubbing the lamp):あらすじ

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ダイヤモンドの心を持ちながら、本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、 “3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。

 

 

果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか──?

 

 

(映画『アラジン』公式サイトより)

 

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■First Wish:総評

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・作風について

監督が発表された時、「え、ガイ・リッチー!?!?!?!?」とマジでビックリしました(笑)

 

『スナッチ』

シャーロック・ホームズ』シリーズ

『コードネームU.N.C.L.E.』

 

といった作品を手がけている監督。

バディものを得意としている印象です。

 

今回の『アラジン』もアラジンとジーニーの掛け合いが完全にガイ・リッチー印(笑)

 

でもそれがバディものとしての側面を強める効果を発揮してます。

 

 

・音楽について

アラン・メンケンによる書き下ろし新曲『スピーチレス』が良かったですねぇ!

 

ジャスミンが自らの心情を歌い上げる楽曲♪

 

ちょっぴりそこだけ映画の世界観であるアラビアンナイトの雰囲気からは離れてしまいますが、(歌唱力では叶わないものの)『ドリームガールズ』でビヨンセが歌う『Listen』を聴いた時と似た力強さを感じました。

 

 

その他、『Friend Like Me』はウィル・スミス版としてちゃんと別の味になっており、それ自体で良いものになってます。

 

オリジナル版と比べた時に、あの曲の最後までテンションをグイグイっとずっと足し算で盛り上がっていく感じは少し薄いですが、途中でボイパが入ったりブレイクダンスが入ったり映像としてバリエーション豊かになってましたね

 

 

 

あと、なんだかんだ一番『アラジン』の中で一番好きな楽曲は「Arabian Nights」なんです。

 

あのイントロがかかっただけで魅惑のアラビアの景色が目の前に広がる感じがあり、ワクワクしてしまう自分がいます。

 

今回この楽曲についてアレンジされているのは2点。

 

歌う人と追加メロディーです。

 

歌う人はネタバレになるので詳細は伏せます。

 

追加メロディがね、格好いいんです!

 

 

名曲「A Whole New World」はね、そつない感じでリバイバルされています。

 

同じ実写化作品『美女と野獣』でもそうですが、ライブアクションでのリメイクにあたって、現代の主力アーティストに有名な主題歌をカバーしてもらう演出がありますよね。

 

『美女と野獣』の「Beauty and the Beast」は素敵なアレンジになってました。

 

今回のZAYN&ジャヴァイアのアレンジはイマイチ。。。

 

というかZAYNの歌い方がチャラすぎてなんかスッと入ってきませんw

 

 

 

あと、アラジンの歌い方というか歌唱力がちと残念。

 

下手とかでは全くないんだけど、なんだろ…響いてこない…。

 

ジャスミン役のナオミ・スコットは結構歌唱力があって、そことの差もあって変に足りてない感じが目立ってしまったのかもしれません。

 

 

あと、公開前から悪役だけどイケメンすぎると話題になっていたジャファー。

 

個人的にはイマイチ存在感が弱かった感じがあって物足りなかったのが正直なところです。

 

邪悪な顔をしてない分、演技でカバーするかと思ったのですが、巻き返しならず…無念。

 

 

おすすめブログなんですが、好きだったからこそ目についてしまった残念な点を書いてしまいました(笑)

 

大変失礼いたしました。

 

すでに字幕版を2回見ましたがもう一回観たい気持ち。

 

 

イヤーゴがコメディパートを離れて邪悪な感じになってるのはウケましたねー。

 

スルタン(国王)もアニメ版と違ってちゃんとしてましたw

 

収穫祭のシーンもめっちゃ笑ったなー。

 

あのシーンのジャスミンの踊りや表情が蠱惑的でなんとも素敵でした。

 

あとジャスミンに求婚に来るおバカプリンスも面白い(笑)
 

総じてだいぶ好きな作品です♪

 

 

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■Second Wish:あとがき

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ガイ・リッチーはいよいよファン待望の『シャーロック・ホームズ』第3弾に取りかかっているそうで、それが待ち遠しくて仕方ありません。

 

アラジンとジーニーの友情、アラジンとジャスミンの恋の展開など、原作映画より展開を工夫し時間をかけていることで、納得感と没頭感が生まれた本作。

 

実写化にあたってジャスミンとアラジンが市場で出会ってからアラジンが魔法の洞窟に行くまでに、ふたりが一度再会する構成になっているんですが、個人的には特にそのシーンというか展開がツボでした。

 

ロビン・ウィリアムズ不在の前提で考えるならウィル・スミスという選択肢はベストだったなぁと思います♪

 

「だろ?」

 

是非この作品もIMAXでご覧ください!

 

日本の中での興収として、果たして『美女と野獣』を抜けるか!?

 

期待したいところです♪

 

 

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■Third Wish:予告編

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