Vol.15の「ZEROTPIA」から6年振りの観劇となった地球ゴージャス。二十五周年公演はコロナの影響をもろに受けましたが、今回は新作を引っ提げての東京・大阪公演。

1995年のVol.1から、再演を除けば全作品を観てきました。この日の客層を見ると(私含め)割と年配の方が多め。三十周年という時を感じます。中川大志君目当てのお客より、岸谷さんと寺脇さん目当てのお客が大半。彼らが登場すると、一際大きな拍手が起きる。歌と踊りとコミカルな掛け合いが繰り広げられるステージはいつも通り。ダンスの統制はいつも以上に取れていた気がした一方で、掛け合いの妙は主催の2人に限定されていた。ここ最近の不穏な世界情勢をこのユニットがスルーする筈もなく、「ZEROTPIA」に続いてもはや反戦何部作なのかわからないけれど本作も該当していそう。

 

正直、大いなるマンネリズムも感じてしまった。このユニットの魅力は決してサイズ感に比例しない事を、Vol.1やVol.5が証明してくれている。地球ゴージャスの総決算的な記念公演と受け止めた上で、次回作以降には再びチャレンジングで実験的な小作品を期待しちゃいます。

上演時間3時間15分(含幕間30分)。

 

日付:2024/5/9
タイトル:儚き光のラプソディ
作・演出:岸谷五朗
劇場名:明治座
パンフレット:あり(\2,500)
評価:5点

 

 

歌がなくても踊りがなくても、これさえあれば・・・

 

 

パンフレット(ビニールに入っていて未開封)