№17
日付:2024/5/2
タイトル:ゴジラxコング 新たなる帝国 | GODZILLA X KONG: THE NEW EMPIRE
監督:Adam Wingard
劇場名:シネプレックス平塚 screen7
パンフレット:あり(\1,100)
評価:5.5

 

レジェンダリー・ピクチャーズによる本シリーズもこれが5作目。前作に続いて担当したアダム・ウィンガード監督の世界観はある意味とてもわかりやすい。東宝ゴジラ・シリーズがファミリー向けに舵を切った頃の路線をハリウッド流に再構築。

かつて主役を張った怪獣達がタッグを組んで、人類に災いをなす連中を追い払う。人類はというと、非武装の民間人がジュラシックパークの何倍も危険な未開の土地をうろつきながら、無事に協力者達を見つけ出す。ストーリー上のご都合主義を、金に物を言わせたVFXで凌駕する。

コングに至っては、ガラの悪い高校に転入してきた主人公がヤンキー共を次々にボコり、遂には番長とタイマンを張るといった日本の悪ガキ映画のような展開に笑ってしまった。

 

日本にしか出現しない日本の怪獣映画に対し、ワールドワイドに暴れ回るハリウッド版は、日本発のキラー・コンテンツに一定の敬意を払いつつ、人類がモンスター達と共生する世界を作り上げてしまった。その象徴として描かれる新たなゴジラの“寝床”が何とも痛快。

監督の才に依存した本家ゴジラも次回作が悩ましいところでしょうが、レジェンダリーさんもこの後どうするのだろう。今回はエンドロール後の“匂わせ”もなかった。

 

ここはひとつ、「日本にはゴジラに負けない凄い怪獣がいますよ」と関係者に耳打ちしたい。いや絶対知ってる筈だよな・・・ハリウッド版の「ガメラ」、是非観てみたいです。

 

 

 

 


パンフレットはシールで封をされていて内容未確認

チラシ

一応オフィシャルな配布物なのでこちらも