№11
日付:2024/3/24
タイトル:劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
監督・脚本:満仲勧
劇場名:109シネマズ湘南 シアター10
パンフレット:あり(\1,100)
評価:5

 

少年漫画雑誌の連載作品である「ハイキュー!!」がJKの間でも大人気だと知った当時は、「なんで?」と思ったりもしましたが、きっかけはアニメだったりするケースも多いようで、最終話が載ったジャンプを娘の友人が探していると聞いて我が家の古本を贈呈した事もありました。

TVでアニメ版を最初に観た際は、正直この漫画の醍醐味を十分に再現出来ているとは思えなかった(結果観るのをやめた)。

今回、予告編を観てちょっとゾクッときて、娘を誘って観に行きました(しかもIMAX!)。

 

音駒高校との公式戦初対決のエピソードを軸に、主役ではなく音駒側のセッター孤爪研磨にスポットを当てたストーリー構成は劇場版「SLUM DUNK」と同様の建て付け。ここは大成功。

肝心なのは、古舘春一先生の原作の醍醐味である躍動感をアニメーションのそれに転換出来るか、なのですが、これについてはなんとも微妙。私的にはもっとワクワクさせて欲しかった。笑いを誘うべきコミカルなボケとツッコミも、かなりの比率でスベっている感が否めない。この点はかなり残念。

 

これを機に改めて原作を読み返しました。何故この漫画が未だに人気なのか、何故ファン層が幅広いのか、今更ですが理解出来た。メッチャ真っ当なる平成版スポコン漫画。きっとこの漫画のおかげでバレーボール始めた若者が大勢生まれた事でしょう。全巻大人買いしたくなりました。

やっぱりこの劇場版は、原作しか知らない観客からすると、色々不満が残ります。ちゃんと泣けはするんですけど、そこはアニメのダイナミズムとは別問題。クライマックスの研磨の視線でのラリー描写とか、アニメならでは工夫の跡も見て取れはするのですが・・・。「SLUM DUNK」と比べる必要はないという「ハイキュー!!」ファンの主張はごもっともだと思います。だがしかし、どちらも原作に超依存した作品なのは間違いない。昭和のスポコン漫画の名作同様に、アニメが原作と並び立つ領域に達するのは大変なのだ。

 

そして今頃になって本作が「アニメ『ハイキュー!!』の続編となる劇場版2部作の第1部」である事を知りました。そーだったのか。次回も娘は付き合ってくれるのだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

パンフレット

・イントロダクション

・ストーリー

・烏野高校排球部メンバー紹介

・音駒

・烏野vs音駒‼「ゴミ捨て場の決戦」ヒストリー

・村瀬歩(日向逍陽)×石川界人(影山飛雄)対談インタビュー

・声優紹介

・石川祐希/高橋藍選手メッセージ

・満仲勤監督インタビュー

・松下慶子プロデューサーから菊田音響監督と満仲監督への質問

・キーアニメーター高橋英樹インタビュー

・佐藤真由美(色彩設計)×立田一郎(美術監督)インタビュー

・主題歌

・クレジット

最後はグッズ紹介ページがタップリ

第3弾の入場者プレゼント(第7弾まであるらしい)

「烏野×音駒 メモリアルブック」