№18

日付:1979/8/16

タイトル:銀河鉄道999

監督:りんたろう

劇場名:福岡東映パラス(閉館)

パンフレット:あり(\450)

評価:-

 

当時のアニメブームはTVの旧作の再評価といった面もありましたが、何と言っても「宇宙戦艦ヤマト」に端を発した松本零士作品が一大ムーブメントを巻き起こしたのは間違いない。TV版の再編集が横行していた当時の劇場版アニメですが、こちらはTV放映と並行して劇場オリジナル版として製作・公開。

松本零士作品に何の思い入れもなかった高校生の私は、ブームに乗って劇場に足を運んだのでした。

 

2024年3月1日

WOWOWシネマ(2024/2/23)放送分を鑑賞

母を殺され復讐を誓う主人公の星野鉄郎が、偶然出会った謎の女性メーテルの力を借りて機械の体を手に入れようとアンドロメダ星雲に向かう旅路を描いたロードムービー。TV版に比べ年齢を引き上げた(10歳→15歳)鉄郎の成長譚としてドラマチックに描かれていて、思った以上に見どころ多かった。

先ずは城達也さんの「JET STREAM」調ナレーションの威力たるや半端ない。その語り口に誘われ、これから始まる銀河鉄道の旅への期待が自ずと高まります。
「ヤマト」もそうですし、この時期製作された劇場版SFアニメは主人公たちが「旅」をするのが常なのですが、旅先のエピソードがコンパクトに纏まっていて無駄な停車駅がない。
キャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスといった他の人気作品の主役の登場は、最近のマーベル・シネマティック・ユニバース同様にワクワク感を創出(多分当時は今以上に)してくれる。
そしてそのラスト、汽笛の音色とメーテルが鉄郎に残す名言と共に訪れる切ない別れ。再び城達也さんの名調子と共にあのテーマソングが高らかにエンドロールを飾る。

もう44年以上も前の作品なので、当時のアニメ制作事情も如実に見て取れます。ストップモーションが多用され、同じ映像が繰り返し再利用されてもいる。上映時間129分は昨今のアニメーションのクオリティに慣れた身としては少々辛い。
それでも、本作には劇場版アニメとしての矜持が溢れると共に、りんたろう監督の確かな演出力を感じる作品でした。私の記憶では続編の方がアニメーションとしての出来が良かった気がしたのですが、この第1作は色んな意味で当時の日本アニメを代表する作品である事を再認識させられました。

 

 

 

 

パンフレット

・銀河鉄道宇宙路線図
・松本零士メッセージ
・解説
・ストーリー
・主な登場キャラクター
・ストーリー
・銀河鉄道999号
・メインスタッフ・声優からのメッセージ
・スタッフ/キャスト
・製作こぼれ話
・メカ、キャラクターの設定資料
・映像はここから生まれた!(絵コンテ紹介)
・ゴダイゴ挿入歌

チラシ表

チラシ裏

前売り半券