№3
日付:2024/1/14
タイトル:劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
監督:片桐崇
劇場名:シネプレックス平塚 screen8
パンフレット:あり(\880)
評価:4

 

Yahoo!JAPANで映画のタイトルを検索すると、かつてのYahoo!映画の残骸のような形でレビュー点数が表示されるのですが、ここでの高評価に釣られて観賞。

連載開始当初から評判になっていた原作は未読。テレ東系列で放送されたTVアニメを観たところ、これがとても面白くて、すっかりファンになってしまった。昨年秋から放映されたSeason2はややパワーダウン気味な気がしていましたが、劇場版の制作と並行していたのなら仕方ないとも思っていた。

 

その劇場版はオリジナルストーリーという事なので、アニメ制作陣の力量が問われましたが、旅先で事件に巻き込まれるという展開はまずまずなれど、終盤の荒唐無稽さが過ぎる。

 

そもそも、本作のターゲットは誰なのだろうと。観客を見渡すと、子供連れが圧倒的に多い。作品の中ではアーニャがTVシリーズではまず口にする筈のないセリフ(「う●こ」)を連発。このセリフを一番喜ぶ観客層はというと、そう。子供達ですよね。

 

スパイと殺し屋と超能力少女が同居しながら、日常/非日常の出来事を解決していく本作の魅力は、なんといってもホーム・コメディとしての面白さ。かつての「奥様は魔女」を彷彿とさせると言ってしまうのは褒めすぎかもしれませんが、可愛くてたまらないアーニャを軸にしたこの偽装家族のハートウォーミングな物語が、大人も楽しめる最大の成功要因だった筈。

毎週30分枠で放送されるエピソードの中に詰め込まれる掛け合いの妙は、110分の劇場版ではむしろ手薄にならざるを得ない。その隙間をいつもより派手目で粗雑なアクションとドタバタ劇で埋められてしまった。ドラえもんやコナンが成功させたような劇場版ならではのダイナミズムも本作には見当たりませんでした。

 

 

 

 

パンフレット

・原作者コメント
・STORY
・相関図
・江口拓也インタビュー
・種崎敦美インタビュー
・早見沙織インタビュー
・声優コメント
・スタッフ・インタビュー
・キャラクター・デザイン
・音響スタッフ・インタビュー
・原作者インタビュー
・テーマソング
・TVシリーズ・ギャラリー
・クレジット
最後は関連商品紹介ページがたっぷり

チラシ①

チラシ②2つ折り

入場者特典(第2弾)のイラストカード