日付:2024/1/10

タイトル:オデッサ

作・演出:三谷幸喜

劇場名:東京芸術劇場 プレイハウス

パンフレット:あり(\1,800)

評価:7点


最近の三谷作品に頻繁に登場している宮澤エマさん。そのコメディエンヌの資質と三谷喜劇との相性の良さはこれまでの出演作品が証明済みで、今回の作品もいろんな意味で彼女あってのアテ書きなのだろうと容易に想像がつきます。

開演前のいつもの三谷さんによる場内アナウンスが何故妙なバイリンガルなのか、その理由にお芝居が始まってから気付きました。三谷さん3年半振りの新作は、古くて新しいと言いますか、お得意のすれ違いコメディにとんでもない斬新さを加味した観応えある三人芝居。伴奏はもちろん荻野清子さん。

 

ミステリー仕立てである点については、冒頭からいろんな種まきもされている中、私は三谷さんの計算通りちゃんと騙されました。宮澤さんへのインタビューによると、三谷さんから本作はラブストーリーだと言われたそうで、台本を読んでも恋に落ちる瞬間がどこなのかわからないと仰っていましたが、観終わった私が振り返ってもそれがどこだか分からなかった(笑)。

そしてもちろんクスクスしたり吹き出したりしながらの、小道具の壁掛け時計の針の進行通りのあっという間の上演予定時間1時間45分。再三のカーテンコールは、最後観客が総立ちとなりました。

あー面白かった。この日の上演時間はほぼ予定通りの1時間43分でした。

 

 

宮澤エマさんは10年前の初舞台で柿澤さんと共演していたそうです


パンフレット