№33
日付:2023/9/7
タイトル:アステロイド・シティ | ASTEROID CITY
監督・脚本:Wes Anderson
劇場名:シネプレックス平塚 screen1
パンフレット:あり(\880)
評価:5
「ムーンライズ・キングダム」でその作品の魅力を知ったウェス・アンダーソン監督ですが、不覚にも「グランド・ブダペスト・ホテル」を観逃している。
本作の、異色の劇中劇とも言える立て付けに少々戸惑う。早口の状況説明と配役の紹介が頭に入らない。テンポ良く繰り広げられるユーモラスなシークエンスと切り替わりにも付いていけない。少々字幕が判り辛い。とはいえ本作を吹き替えなんかで観ようものならいろんなものを失ってしまいそう。でもって何度か意識が飛びそうにもなった。
空から宇宙人が舞い降りたあたりでようやく作品の歩調に合わせることが出来た。微笑ましく、愛らしいウェス・アンダーソンの世界は、触れているだけで幸せにもなれる。その独特な映像の色彩感覚とテンポが魅力という点において、ジャン=ピエール・ジュネ監督と似ているような。とはいえ本作は、この監督の入門編としては決しておススメしません。
パンフレット
・イントロダクション
・ストーリー
・キャラクター紹介
・レビュー 町山智浩(映画評論家)
・カンヌ国際映画祭での会見内容
・プロダクション・ノート
・コラム サエキけんぞう(ミュージシャン/作詞家)
・コラム 山崎まどか(コラムニスト)
「まるでスノードームみたいな」という本作品の例えは、けだし名言に思えました。
・スタッフ
・クレジット