№1

日付:1988/4/24

タイトル:私をスキーに連れてって

監督:馬場康夫

劇場名:笹塚京王(閉館)

パンフレット:あり(\350)

評価:-

 

ホイチョイ・プロダクションによる劇場映画第一弾。大学時代からのスピリッツ愛読者の私にとって「気まぐれコンセプト」は様々な“雑学”を教えてくれる4コマ漫画でしたが、お遊び全般におけるそのスノッブなスタンスが鼻にも付いて、本作もロードショー公開時(1987年11月)には観に行っていなかった。

ちなみに笹塚京王は1988年12月15日に閉館したらしい。

私が社会人になった年に公開された本作。その後のスキー・ブームにも少なからず影響した事でしょう。シーズン最初のスキーの前には必ず本作を観てテンションを上げる、というルーティンも生まれたのでした。

 

2023年9月4日

WOWOWシネマ放送(2015/10/23)分を鑑賞。

時はバブル真っ盛り。当時の若者達にとってのマストアイテムなスポーツであるスキーを題材に、幼馴染の仲良しグループがゲレンデを舞台に繰り広げる青春恋愛ムービー。

 

遊び上手な成蹊大出身のボンボン達(作り手側)が、余暇の楽しみ方を手ほどきしているかのような、でもって劇中登場するSALLOTなるトータルコーディネートのディテールにもちゃんとこだわりをもってブランディングを提案しているような、結局のところホイチョイらしさが作品の魅力

 

当時は無かった言葉ですが、まさに“リア充”達が人生を謳歌している、そんな体でありながら、主役には恋に奥手で不器用な2人を配置するズルさ。

この愛すべき仲良しグループの遊び心が今の時代にも通用するのかは判りませんが、私らの世代にとってはユーミンの挿入歌と共に当時の思い出が去来する「不朽の名作」なのであります。久し振りに観返して、ラストはウルウルしちゃいました。

 

三上博史さんは、織田裕二君同様にホイチョイ映画でブレイクしたんだ。この後フジのトレンディドラマで彼を見ない週がなくなるのでした。

 

当時のオフィスはデスクにパソコンなどなく(手前はホストコンピューターに繋がった“ダム端末”ですね)、代わりにおいてあるのが灰皿。仕事をしながら煙草を吸うのが当たり前の時代でした。ちなみに叶美香さんが旧芸名「玉乃ヒカリ」で出演している役が三上君の隣の席の女性だというのは誤りのようです。

 

ちなみにSALLOTは、板はロシニョールで靴はラング(私も!)

 

 

「とりあえず」(涙)

 

パンフレット

この表紙をあしらった「007」風のポスターも話題になりました。

・スキーに行くように映画を見て下さい 松任谷由実

・解説(ホイチョイの画付き)

・ストーリー

・対談 原田知世×三上博史×馬場康夫×宮島秀司/河井真也

・ヤスオ(靖男)からヤスオ(康夫)へ 田波靖男(シナリオライター)

田波氏は「若大将」シリーズの脚本を担当された方で、馬場監督がこのシリーズの大ファンである事から寄稿が実現した模様。田中邦衛さんが「田山雄一郎」という役で登場しているのも、若大将の「田沼雄一」へのオマージュですよね!

・ユーミンの歌にのせてとばす志賀→万座危ない2時間

・オシャレ気分満載のトータル・コーディネイト・システム

・ウェア・グッズ・テクニック キメて見栄スキー!

・スキーは自然体で楽しむのがイチバン 海和俊宏((株)カイワ・スポーツ・クリエイティブ代表)

・プロダクション・ノート

・プロフィール

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