№22

日付:1979/9/26

タイトル:ファール・プレイ | FOUL PLAY

監督・脚本:Colin Higgins

劇場名:ピカデリー1 ?(閉館) 同時上映は「ウォリアーズ」

パンフレット:あり・中古(\300)

評価:-


お目当ては同時上映の「ウォリアーズ」(ウォルター・ヒル監督)の方だった筈。
ですが、先に上映されたこちらの作品の開始5分過ぎ。初対面のトニー(チェビー・チェイス)の下手なアプローチを袖にしてドライブを決め込むグロリア(ゴールディ・ホーン)が、バリー・マニロウの主題歌"Ready to Take a Chance Again"のちょっと切ない調べと共に海沿いのワインディング・ロードを駆け抜けるシーンでやられてしまった。開始早々に、この映画とG・ホーンの両方に恋してしまいました。

 

 

2023年5月18日

本作のBlu-rayが千円程で売っているのを知ってポチっと購入し、この日観賞。

日本語と仏語の字幕あり。日本語吹替えはなし。学生時代に深夜TVで放映していて、その時の吹き替えがすごく良かったと大学の友人大澤君が言っていたので、ちょっと残念(声優は藤田淑子さんだった模様)。

 

冒頭のシーンに始まり、グロリアに次から次へと災難が降り掛かる展開はまさにヒッチコック・タッチ。ただ中盤以降はドタバタな要素をどんどん投入してきて、そんなこんなもひっくるめてちょいとB級なテイスト。この映画のタイトル含め、監督の狙い通りにも思えます。

 

1945年生まれのゴールディ・ホーンは出演当時30代前半。2人目の夫との間に初めての子供を出産後(1976年)、これが復帰作だとパンフレットに書いてあった。どこか世間知らずで天然でキュートな役が似合う彼女の魅力にハマってしまいましたが、今観ても、下唇を噛んではにかむような笑顔にキュンとしちゃいました。

サタデー・ナイト・ライブ出身のチェビー・チェイスはこれが映画初出演。そしてサスペンス・コメディ映画であるこの作品のコメディ・パートで本作を盛り上げる最重要人物、スタンリーを演じたダドリー・ムーアは、これがハリウッド・デビューと言っても良い(本作の見どころのひとつ、スタンリーの秘密基地の爆笑ネタを、後年ホイチョイが「彼女が水着にきがえたら」でもろパクリしていて、そっちは全然笑えなかった)

そんなクセのあるメンバーを起用して本作を成功に導いた監督のコリン・ヒギンズは、なんとこれが初監督作品。まるで百戦錬磨のような演出振りにも思えます。本作を含め、監督作品は僅かに3本(「9時から5時まで」も彼の作品だったんだ)。1988年に47歳の若さで亡くなっていた。

 

G・ホーンは本作以降、日本でも人気がでてちょっとしたブームが起こり、「プライベート・ベンジャミン」に「昔みたい」と立て続けに彼女の主演作が公開されて、いずれも佳作だった。それ以降の作品を結構観逃がしているのを、今も後悔しています。

今回本作の情報を検索していると、私同様にこの作品のオープニングでやられた映画好きが一杯いらっしゃる事が分かって、ちょっと嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

公開から9ヵ月後の2本立て上映という事もあり、パンフレットは売っていなかった

ヤフオクで入手した2冊の内、1冊はコンディション良好、もう1冊は△ながらチラシが3枚挟まっていた

・スタッフ/キャスト

・解説

・ストーリー

・監督

・スター・メモ

・プロダクション・ノート

 オペラのシーンはN.Y.C.オペラの本職の方々だそうです

 

チラシ表裏。渋谷東急、東劇、新宿京王と、3枚とも裏の上映館が異なっていた

東京って、この時期こういう作品でも1本立てで上映していたんだ。福岡じゃ考えられない。ちなみに地元では1/27から「天国から来たチャンピオン」との2本立て上映だった模様