№15
日付:1985/3/14
タイトル:ユー★ガッタ★チャンス
監督:大森一樹
劇場名:吉祥寺東宝(現吉祥寺オデヲン) 同時上映は「うる星やつら3/リメンバー・マイ・ラブ」
パンフレット:あり(\300)
評価:-

 

大森一樹監督による吉川晃司主演映画第2弾。前作同様に劇場版「うる星」とカップリングされていた。内容は覚えていませんが、一世風靡セピア風の人達が登場し、大森監督が彼らをディスっていた記憶がある。その辺にこの監督の“らしさ”を感じた覚えありです。あと主題歌をバックにバイクで疾走していたような。

 

2023年1月19日

WOWOWライブ放送(2019/8/18)分を観賞。

吉川晃司演じる民川裕司シリーズ第2弾は、すっかりスターとなった彼が、敷かれたレールに反発しながら我が道を進もうとする物語。ステージあり(ヒット曲も増えて劇中曲にも困らず)マスコミとの追いかけっこあり悪者との立ち回りあり海ありバイクあり年上の女性ありと、吉川君のカッコよさを漏れなく盛り込む為のエピソード満載。ただその分お話が散漫気味で、決着の付け方もどこか適当な感じ。そのラスト、ツアートラックを裕司がバイクで先導するシーンもエンディングとしてはおさまりが良いものの、どこか大団円とは言い難い(ただの謹慎明けですから)。そして007シリーズをパロったオープニング同様、エンドロール後に次回作を匂わせて終わる。私は常に同時上映の方が目当てだったので、3作目を観る事はなかった。

前作にも登場した役者さんが大挙して登場するのですが、小松政夫さん、室井滋さん、原田芳雄さんは別の役。宍戸錠さんは前作同様に裕司を支える海の男役で登場(イカしてます)。

 

ナベプロの渡辺晋社長(当時)が期待した「銀幕のスター」という路線は、吉川さん本人の希望で叶わなかった模様です。そのあたり含め、民川裕司と吉川さん本人は実に似通っている。大手プロダクションが売り出したその時代の新しいスター路線を、レールから外れてみる事で自分が見たい景色を手に入れたその後の吉川さんは、裕司の生き様そのものに思えてしまいます。

 

今回のマドンナは浅野ゆう子さん

 

 

本作でも身体能力の高さを遺憾なく発揮

 

 

スチールは日本映画専門chより拝借

 

パンフレット

大森監督に加えて脚本担当の丸山昇一さんも吉川君との思い出話を寄稿