№20
日付:2020/11/22
タイトル:フード・ラック!食運
監督:寺門ジモン
劇場名:TOHOシネマズ小田原 SCREEN5
パンフレット:あり(\820)
評価:5.5点

 

寺門ジモンが監督した焼肉の映画と聞けば、肉好きが高じて素人監督が撮ったキワモノ映画になるのかと思いきや、巷のユーザーレビューが高得点の理由は意外にも、あまりにオーソドックスな人情ドラマとして成功している点にあった。

とはいえ端々に寺門監督の肉へのこだわり、持論が顔を出す。彼の蘊蓄そのままに主人公が長台詞を吐き(しかも字幕付きで)、“本物”の肉を焼く。営利目的のグルメ評論家を仮想敵国に仕立て上げ、マスコミやグルメサイトへの批判も忘れない。彼の“焼肉愛”、供し手への理解と愛情が作品全体に溢れている。「孤独のグルメ」さながらに、彼が懇意にしている有名焼肉店がそのまま劇中の人気店、ロケ地となっているあたりも“本物感”を醸成している且つ低予算化にも貢献していそう。

 

EXILEのNAOTO演じる主人公は類稀なる“食運”を備えている設定だが、店探しにおいてその天賦の才を発揮するのは冒頭だけ。心に残る作品ではありませんが、号泣必至の(※妻は泣いてなかった)人情映画です。

 

りょうさんの演技が泣かせる

 

 

 

パンフレット

チラシ