№16
日付:2020/9/29
タイトル:宇宙でいちばんあかるい屋根
監督・脚本:藤井道人
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN9
パンフレット:あり(\770)
評価:6.5点
 

原作は未読。14歳の少女つばめが屋上で出会った謎の老婆と過ごしたひと夏の出来事。つばめが抱くほのかな恋心、家庭の問題、学校のイジメといった映画で描くには“ありきたり”な日常に、謎の老婆との交流という非日常を交えて、気持ち良く泣けるハートウォーミングな作品に仕上がっちゃいました。所謂「良い人しか出てこない」映画。

 

つばめ役の清原果耶ちゃんが作品の成功に大きく貢献。少しぶっきらぼうなハニカミ演技が、登場人物全員とのやり取りを通じて作品が目指す素敵な人間関係の成立に結びついた。

オープニングの演出、映像のタッチや演出のリズムがどこかゆったりとした時間軸を創出していて、作品の世界観とファンタジー性が伝わってくる。監督の藤井道人氏は「新聞記者」の監督さんですか。そっちも観に行っておけばよかった。今後の作品要チェックの監督が一人増えました。

この手の作品としては、飯塚健監督「彩恋 SAI-REN」以来の満足度となりました。

 

 

 

 

 

パンフレット

二つ折りのチラシ