№10
日付:2020/6/30
タイトル:ANNA/アナ | ANNA
監督・脚本:Luc Besson
劇場名:TOHOシネマズ日本橋 SCREEN4
パンフレット:あり(\820)
評価:8点

 

リュック・ベッソン監督作品は「サブウエイ」に始まって、「フィフス・エレメント」で一旦劇場に足を運ぶのをやめた。確かこの人、「あとx本撮ったら、監督業を引退する」と当時宣言していたような。なんにしろ「レオン」を残した事でこの監督の名声は揺るぎませんが、それ以降の監督作品は全然パッとしない。

YAHOO!映画のユーザーレビューの点数を眺めていたら、本作が数少ない4.点超え(≒観に行ってまず損した気分にはならない(時分調べ))を果していて、監督が何とこの人。なんだか二番煎じ的なニオイも漂いますが、劇場に足を運びました。

 

ソビエト連邦の諜報機関KGBに拾われた少女が凄腕の殺し屋となって・・・という展開は「ニキータ」そっくりなのですが、作品の完成度は段違いに上を行っていた。他に選択肢などない中での殺し屋稼業と自由への渇望。そこに東西冷戦時代の米ソ両国の諜報機関の丁々発止の駆け引きが絡んで、時を前後させながらスリリングな謎解きゲームと種明かしが繰り広げられる。アナ役のサッシャ・ルスはロシア出身のスーパー・モデルですか。どーりで化粧して着飾った途端に、見違えるようなオーラを発していた。

 

本作は起承転結にとてもメリハリが効いていて、観終わった後のスッキリ感が「ニキータ」との最大の差かも。20年を経て「完成版」を目の当たりにした気分です。面白かった!

 

 

 

 

 

主演女優にすぐ手を出すベッソン監督

サッシャ気を付けて!

 

パンフレット