№7
日付:2020/3/12
タイトル:前田建設ファンタジー営業部
監督:英勉
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN3
パンフレット:あり(\820)
評価:★★☆

 

かつてTVの前でドキドキ・ワクワクしたシーンの数々、私の世代ならサンダーバードの1号や2号が秘密基地から発進するシーン(こちら1号2号の初出動シーン)や、マイティジャックのMJ号の出撃シーン。元来格納庫から発進する瞬間は、男の子のロマンに溢れているのである。

 

本作の題材はこちら

原作に比べてアニメは粗悪でつまらなかった

 

YAHOO!映画のレビューは4.12(3/14時点、878件)。その内訳は★5つが5割を超えていて★4と合わせると78.3%。一方★1と★2の合計は10.9%。最近観て良かった同じく4点超えの「ジョジョ・ラビット」や「フォードvsフェラーリ」と比べると低評価の比率が高いものの、「パラサイト」だって10%を超えている。ステマと思しきこの映画しか評価していないような★5レビューも見当たらない。映画ファンの平均的評価がの点数なのだという事実を覆す材料は見つからなかった。

 

と、観終わった後に映画を観に行く動機となった評価サイトの点数の内訳を疑いたくもなった本作。マジンガーZ世代の私にとっては、郷愁とロマンを餌に誘われて劇場に足を運んだものの、色々と不満の残る内容だった。前田建設さんの発想力に拍手を送りたくなる一方で、映像化のモチーフとしてこんなにも魅力的な題材を、こんな風にしか料理できなかった監督及び制作サイドにガッカリしてしまう。英勉は所謂商業映画専門の監督さんなのだが、これまで観た「トリガール!」や「あさひなぐ」に比べても映画の体として鬱陶しく過剰な演出が鼻に付いた。今後も続々と人気原作物の映画化を担当するようですが、本作のこんな仕上がりでは「映像研には手を出すな!」の出来が今から心配です。

本作はNHKさんが金曜10時の枠でドラマ化してくれた方が、よっぽど面白い作品に仕上げてくれるような気がしました。

 

最初はこんな感じだった真宙君が

 

こんな風になっていく物語

 

小木と本多力が無駄にウザい。他の3人はなかなか良い

 

パンフレット