№4
日付:2020/2/1
タイトル:フォードvsフェラーリ | FORD V FERRARI / LE MANS '66
監督:James Mangold
劇場名:シネプレックス平塚 screen2
パンフレット:あり(\820)
評価:★★★☆

 

池沢さとしが少年ジャンプに「サーキットの狼」の連載を開始したのが中1の時。スポーツカーがスーパーカーとその呼び名を変える大ブームが巻き起こった中で、フェラーリやランボルギーニやポルシェといった高級スポーツ車の数々に憧れた世代です。興味の対象は欧州車であり、アメ車なんか眼中になかった。米国でのタイトルが"FORD V FERRARI"なのに、ヨーロッパ諸国では"LE MANS '66"。これって欧州人からすると「はぁ?フォード?」みたいなところがあるからのような。

 

フォードGT40 アメ車らしからぬフォルム

 

車社会で財を成した大衆車メーカー、フォード社の2世社長の命を受け、当時の最強王者フェラーリ社に挑んだ男たちの物語。

企業の論理に翻弄されながらも、最強マシンを作り上げてゆく“元”最速レーサーと、“現”最速レーサーの二人がカッコよすぎてシビれます。

 

 

 

 

修理工場を営みながらレース業に精を出すケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)は、客にもスポンサーにも日和らない「車の事は自分に従う」頑固者。そんな彼を支える妻モリーを演じたカトリーナ・バルフの内助の功が光る。

 

 

打倒フェラーリの目標のもと、同床異夢の大企業役員達の我儘に振り回されながら純粋にただ勝利を目指す熱い男たちの戦いに友情と家族の絆を織り交ぜながら、クライマックスとなる決戦の舞台、ル・マンを迎える。

レースを舞台にした映画というと、ポール・ニューマンの「レーサー」やスティーブ・マックイーンの「栄光のル・マン」の名を思い浮かべますが、ジェームズ・マンゴールド監督はこのジャンルで21世紀最高の作品を生み出した(この人、「ナイト&デイ」の監督さんでしたか)。レース・シーンの迫力は言わずもがな、マルコ・ベルトラミとバック・サンダースが手掛ける音楽がめちゃイカシていてテンション上がります。

事実をドラマチックに脚色し、見応えのある作品に仕上がった。アカデミー作品賞にノミネートされた理由も巷のユーザーレビューが高評価なのも納得です。

 

パンフレット

チラシ