№5

日付:2016/2/21

タイトル:キャロル |CAROL

監督:Todd Haynes

劇場名:109シネマズ湘南 シアター7

パンフレット:あり(\800)

評価:★★★☆

 

1950年代のアメリカを舞台に、年の離れた女性二人の同性同士の恋模様を描いた作品。同時代の人種差別と同性愛、そして当時の"常識"に逆らい自分らしく生きる女性を描いた作品「エデンより彼方に」を連想したのだけれど、同じ監督だった。

 

ブルジョア家庭の悩めるセレブ主婦(ケイト・ブランシェット)と彼女に心奪われる初心な百貨店のアルバイト店員(ルーニー・マーラ)。当代随一の演技派女優のオーラと、ヘプバーン似のルーニーが魅せる初々しさとが交錯し、レトロで品の良いやりとりの中にエロスのフレグランスが漂う。いずれも女優魂感じます。どちらがオスカー獲っても納得です。

 

トッド・ヘインズ監督は50年代の米国を雰囲気たっぷりに再現しながら、計算し尽くしたカメラワークと小道具を駆使したこだわりの演出で二人の心模様と恋の行方を追いかける。両女優の一挙手一投足は欧米流の何気ないボディ・タッチひとつをとっても監督の意図を見事に汲み取りながらその心情の機微をトレースしていて恐れ入る。

 

オープニングのホテルでのシーンが、主人公二人にとってもこの映画にとっても重要な意味を持つ事に後々気付かされる。印象的なラストと共に、観終わった後の余韻も自ずと深まった。

 

CAROL


CAROL 

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CAROL

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