№3
日付:1990/8/30
タイトル:恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ | THE FABULOUS BAKER BOYS
監督・脚本:Steve Kloves
劇場名:神田パンセホール(閉館)
パンフレット:あり・中古(\400)
評価:★★★★★
観終わった時点で、ミシェル・ファイファーに恋した1本。大人の恋を魅惑の歌声と粋な駆け引きと共にジャジーに描いたこの作品は、気が付けばマイ・フェイバリットな1本にもなっていた。
にもかかわらず、パンフを購入し忘れている。試写会観賞はこれだから・・・後日中古で入手しました。
本作品以降、彼女の名前がクレジットされているだけで観賞意欲が湧く女優さんとなりました。
2015年6月1日
WOWOWシネマ放送(2015/3/17)分を鑑賞。
制作総指揮はシドニー・ポラックだったんだ。なるほどそれを知ると、彼の作品と相通じる人間味や出会いと別れの方程式がこの作品にも息づいているように思えてならない。
個人的な好みのタイプの正反対にいるようなスージー@ミシェル・ファイファーなのだけれど、先ずはそのアンニュイな歌声にやられた。
すれっからしなあばずれ女風に登場しておきながら、実は頭の回転が良く機転が利いて人を見る眼がある。そのくせおっちょこちょいで好きな男の前では初心になる。あー、それって「プリティ・ウーマン」のヴィヴィアンみたいだ。
夢と現実の狭間でくすぶり続けていたジャック(ジェフ・ブリッジス)の男っぷりと、スージーの女っぷりとがそのピアノの腕前と歌声同様に共鳴し、ほろ苦い大人の恋物語に仕上がっている。実の兄弟でもあるジェフとボーの二人が演じた"ベイカー・ボーイズ"の絆と葛藤と共に、人情味のある演出が光る。
この作品が監督第1作となるスティーヴ・クローヴスは1960年生まれで撮影当時は29歳という若さ。こんな佳作を世に送り出しておきながら、監督作品はこれを含め僅かに2本で、2000年以降はハリー・ポッター・シリーズを中心に脚本家として名を馳せている。
音楽を担当したのはポラック監督作品でもお馴染のデイヴ・グルーシン。
パンフレット
パンフは結局2冊購入。状態は良と並
チラシ