№20

日付:2013/7/3

タイトル:ローマでアモーレ | TO ROME WITH LOVE

監督・脚本:Woody Allen

劇場名:チネチッタ CINE6

パンフレット:あり(\700)

評価:★★★

 

ほぼ年に1本ペースで新作を発表するウディ・アレン監督。映画という表現手段でここまで個人の作家性を前面に出して、且つまめな創作活動を続ける事が出来る事に驚かされます。バルセロナ→ニューヨーク→ロンドン→パリ、そしてローマと観光名所を巡る旅が続いていますが、アレン作品としての文体はいささかも変わらない。いつもの市井の人々がその国のカラーに彩られながらも、いつものアレン・ワールドの住人として騒動を巻き起こす。そしてやっぱりそこにアレン氏本人が役者として参加すると、エピソード自体が華やぎます。

今回繰り広げられる4つのストーリーの内、2つはイタリア人家族の話(会話もすべてイタリア語)で、残りの2つは米国人が絡むお話。で、やっぱり後者の方が面白いんです。あのウィットとちょいと毒のある会話劇の妙が、他国語だと影を潜めてしまう。俳優陣は"イタリア版"の方が豪華なのだけれど、一見突拍子もないようで実はありきたりな展開が相対的に物足りなさも感じてしまった。

 

そして配給会社の担当さんが毎度頭を悩ましているであろうこの邦題作り。今回もやっぱり「なんだかなぁ~」って感じです。観客動員に寄与しているのやら。

 

映画の記憶・・・と記録-TO ROME WITH LOVE
 
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映画の記憶・・・と記録-TO ROME WITH LOVE

 
映画の記憶・・・と記録-TO ROME WITH LOVE 

パンフレット

映画の記憶・・・と記録-TO ROME WITH LOVE

チラシ