№3

日付:1986/1/30

タイトル:野蛮人のように

監督・脚本:川島透

劇場名:新宿東急  同時上映は「ビー・バップ・ハイスクール」

パンフレット:あり(\400)

評価:-


映像至上主義であった当時の私にとって、映像美のみが記憶に残っている作品。当時の満足度はそこそこ高かった筈。

しかしながら、その他の記憶は全くなし。今回観返すにあたっても、最後の最後までストーリーを思い出す事ありませんでした。

 
映画の記憶・・・と記録-野蛮人のように 映画の記憶・・・と記録-野蛮人のように

 パンフ表と裏


2011年9月12日

TSUTAYA DISCASにてレンタルしたDVDで鑑賞。


最初から(当時の)スタイリッシュな(今観ると気取った)映像演出満載。当時を知る者にとっては懐かしさもこみ上げますが、そうでなければ小っ恥ずかしくなるようなシーンの数々。


でも今回改めて認識しました。この作品は良く出来てる。

若くして人気作家となったものの行き詰まりを感じる珠子(薬師丸)と、六本木の裏街を根城にする英二(柴田恭兵)の、偶然の出会いと運命的な逃避行。光と影を巧みに駆使した映像美そのままの、幻想的なアクション・ムービー。


当然のことながら、これは薬師丸博子の商業映画です。が、前作「Wの悲劇」に続き、気鋭の監督の下で女優として脱皮を図ろうとする中で生まれた良質の流行歌的佳作として、今観ても十分楽しめました。もちろん、今観れば「懐かしのポップス」風情ですが。

川島透監督が今現在活躍できていない理由は何なんでしょうね。


公開当時「Hiroko ベストショット3600秒」と題して発売されていた、クランクインからのプロダクション・ノート的撮影風景を収めたビデオ(当時は9,800円!)が特典映像として付いていて、これも楽しめました。