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日付:1986/1/14

タイトル:イヤー・オブ・ザ・ドラゴン | YEAR OF THE DRAGON

監督・脚本:Michael Cimino 共同脚本:オリバー・ストーン

劇場名:イイノホール

パンフレット:あり(\400)

評価:-


イイノホールという事は、試写会ですね。

「ディア・ハンター」も「天国の門」も観ていない私です。散々な評価だった前作から4年後に公開された本作品。

一方、主役のミッキー・ロークは同じ年に「ナイン・ハーフ」でも主役を演じたりと、人気に火が付き始めた頃のようです。


意外と大作の雰囲気が漂っていたような気がしますが、一方でこういうマフィア物というかギャング物がどこか時期外れな印象も残っています。


映画の記憶・・・と記録-YEAR OF THE DRAGON 映画の記憶・・・と記録-YEAR OF THE DRAGON
映画の記憶・・・と記録-YEAR OF THE DRAGON
 こんな封筒で試写状届きました(差出人は松竹富士株式会社)


2011年8月16日

TSUTAYA DISCASにてレンタルしたDVDで鑑賞。

ニューヨークのチャイナタウンで勃発した内部抗争。世代交代を目論む若きチャイニーズ・マフィア、ジョーイ(ジョン・ローン)と、彼等を一掃しようと立ち向かう刑事、スタンリー(ミッキー・ローク)の対決の物語。


今観てもなかなかの大作然としていて、32型の液晶TVでは、その醍醐味を十分味わえない不満も感じました。

ローク演じる家庭不和を抱えた刑事部長の身勝手で自己中で周りを顧みない熱血暴走振りが、犠牲の山を築きながら相手を追い詰めていく様はそれなりに見応えを感じます。


一方で、その中身はというと、殺す方も殺される方も追いかける方も、手口が粗雑きわまりない。安易な展開振りはクライマックスに近づくにつれて加速していきました。


若気の至り極まった二人を余所に、結局何も変わらなかった事を暗示するラストシーンと共に迎える奇妙なハッピーエンド。

結局この監督は何を描きたかったのだろう。


周囲と上手くやっていけないスタンリーの姿が、その後のミッキー・ロークの姿と妙にダブります。