№24

日付:2010/8/1

タイトル:インセプション | INCEPTION

監督・脚本:Christopher Nolan

劇場名:シネプレックス平塚 シネマ3

パンフレット:あり(\800)

評価:★★★

 

いきなりの台詞が日本語だったものですから、うっかり吹き替え版に入場しちゃったのかと思いアセりました。

冒頭からレオ様演じるコブと、渡辺謙演じるサイトーの息詰まる駆け引きが展開。最初の10分くらいでこの映画の世界観とルールを説明してくれるので、観客の頭もフル回転。

 

ただし面白いのはここまで。サイトーの企みも、"INCEPTION"という手法を選ばなければならない必然性もなんだか無理があるし、階層毎のミッションも最後は時間合わせのご都合主義。

 

産業スパイとしてミッション・インポッシブルな仕事を成功させる為の、メンバー選びと綿密な計画の立案は「七人の侍」、コブ個人の抱えるトラウマは「惑星ソラリス」を彷彿させます。思わせ振りなラストも何だかありきたりだなぁ~

 

別に難解でも斬新でもない本作品。もはや描写出来ないものなど無いかのように映画界を席巻するリアルなC.G.は、実は撮影技術上の課題をクリアしているだけだという事。イマジネーションそのものに、特に観るべきものはありませんでした。

 

"夢"を扱った作品としてならば、かつての押井作品の方がよっぽどそれに富んでいると思います。

 

映画の記憶・・・と記録-INCEPTION
 
映画の記憶・・・と記録-INCEPTION
パンフレット
映画の記憶・・・と記録-INCEPTION 
チラシ①
映画の記憶・・・と記録-INCEPTION
チラシ②