№3

日付:2008/2/1

タイトル:フローズン・タイム | CASHBACK

監督:Sean Ellis

劇場名:Q-AXシネマ 1

パンフレット:あり(\700)

評価:★★


彼女に振られた美大生が、そのショックで突如身に付けた特異能力に戸惑いながらも淡々と過ごす日常の中で、"一瞬の美"と新たな恋にめぐり逢うとお話。

主人公の心の呟き(女性遍歴(?)と女性観について)と共に話は進み、彼の心象風景的内面描写と、彼の周りのお馬鹿な連中のお馬鹿な行動が、まさに静と動的に描かれているのですが、この"動"にあたる部分が実に可笑しい。ホントに「どいつもこいつも」って言いたくなるような連中が繰り広げる馬鹿っぷりに結構笑えました。こんな連中しか周りにいない主人公までも普通じゃない気がしてきます(実際彼が一番普通じゃないのですが)。


英国映画ですが、東欧・北欧系っぽい色合いで、映像美というよりも独特の色彩美に溢れた作品。

ファッション誌のフォトグラファーとして活躍するショーン・エリス氏が監督し、第78回アカデミー賞(2006年3月5日発表)の短編実写賞にノミネートされた同名の作品を、長編映画化したのがこちらの作品との事。ショート・フィルム版も観てみたいです。監督さんの映画監督としてのセンスの良さは随所に感じます。


お馬鹿なエピソードと共に主人公の新たな恋愛も静かに進行するのですが、散々変てこな連中に揉まれた挙句に、突如絵の才能が認められ画家として成功し恋愛も成就するあたりの安直さは、何だかなーって感じです。

この日はたまたま千円で観れましたが、これが1,800円だと観終わった後の満足度はちょっと微妙です。

 

CASHBACK

R-15指定ですが、芸術性が高い訳でもないこの映画で描かれる女性の裸に対しボカシは一切なし。最近の映倫はここまで大らかなんだと感心。

久し振りに入ったミニシアター系の映画館ですが、なんとTHX認定を受けていました。ただその恩恵は感じられず。おそらくはリソース側の問題かと思われます。


CASHBACK CASHBACK

 ↑この内容で700円は高過ぎ!