№14

日付:2006/12/9

タイトル:007/カジノ・ロワイヤル | 007 IN "CASINO ROYALE"

監督:Martin Campbell

劇場名:ワーナー・マイカル・シネマズ茅ヶ崎2

パンフレット:あり(\800)

評価:★★★★


こちらが2006年度最後に観た作品となりました。


今回の007、ティモシー・ダルトン以降の流れである正統派のスパイアクション志向が更に進み、お約束のウィットやユーモアは元より、エンタテインメントとしての贅肉も削ぎ落とした(もはや透明になるボンド・カーなど出る幕もない)ハードボイルドな内容でした。

ジェームス・ボンドが何故優れたスパイなのか、例えば追っかけシーン一つをとっても彼の冷静な状況判断力やタフガイぶりを的確に描き切ることで、観る側を納得させます。
この作品、少々青臭いボンドが最後に諜報部員として成長する(というか吹っ切れる)ところで終わりますが(これがまたカッコイイ!)、最初はまるで悪役の方が似合うんじゃないかと思っていたダニエル・クレイグが、どんどんジェームス・ボンド役に相応しく見えてきました。「女王陛下の~」以降ボンドの真剣な女性関係のエピソードを描いた作品の中でも最も秀逸な出来ではないかと思います。是非次回作でもハード・タッチな彼のボンドを観てみたい。

ボンドが007になりたてのエピソードでありながら、時代設定は現代というあたりに違和感も感じますが、そこはご愛嬌。ただ最近のスパイ物というとMIシリーズしかり、内部に裏切り者がいて寝首を掻かれるパターンが多過ぎやしませんかね?

 

映画の記憶・・・と記録-CASINO ROYALE 映画の記憶・・・と記録-CASINO ROYALE
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007 IN "CASINO ROYALE" 007 IN "CASINO ROYALE"

 ↑大判です