№11

日付:2007/6/18

タイトル:きみにしか聞こえない

監督:荻島達也

劇場名:シネプレックス平塚 シネマ6

パンフレット:あり(\500)

評価:★★★


原作を読んだ上で改めてこの作品を評価したい気もしております・・・が、


幼い頃のトラウマを引きずり暗い青春を送る一人の女子高生が、偶然手にしたオモチャの携帯電話を媒介に遠く離れ時間軸もズレている見知らぬ男の子と心を通わせる中で、自分自身を変えていく。けれどそんな二人を待ち受けていたのは・・・


「時をかける少女」に代表される、時間をキーワードにしたSFファンタジー的ジュブナイル物は、小説に限らず日本の得意分野である事を改めて認識させられました。

主人公2人(正確には3人)の人物設定、小道具の配置、時間のズレを巧みに利用したストーリー展開・・・最後まで飽きさせる事無く2人の運命を見届けさせられました。小出恵介は役にピッタリで実に良いです。

見終わった時点では脇を固める役者さん達も良い味出していたなと、そう思えました。


敢えて難を挙げると、

クラスに必ず一人はいたような、内気で人付き合いが下手で友達が出来ないタイプの主人公相原リョウ。といった状況説明の為の、周りのクラスメートや先生、家族の人間描写があまりにありきたり過ぎやしないか?


14歳の成海璃子の演技は、特に野崎シンヤの死以降、まるで学芸会の様ではないか?


画質がTVの特番並みじゃないか!


という気はしました。

・・・が、気持ちよく泣ける映画です。

 

映画の記憶・・・と記録-きみにしか聞こえない
 
映画の記憶・・・と記録-きみにしか聞こえない


きみにしか聞こえない