先週は映画と生のバレエ公演、そして今週は映像で観る『白鳥の湖』。 昨年9月にボリショイ・バレエで上演された時の映像です。
今週の上映は名古屋のみですが、今後西に向かって順次上映されます。
『白鳥の湖』っつーと、オデットとジークフリード王子が、 「情景」 と言う曲でしっとりと儚げに踊るとこばかりがフィーチャーされがち。
でも、『白鳥の湖』は曲そのものが全部いいっ! チャイコフさんが作ったこの曲だけ聴いて、2時間半じっとしていられる自信アリ^^。
踊りだって、主役だけでなく群舞も華麗~。 沢山の白鳥さんたちもそれぞれ見せ場があるし、他にも色んな役でソロがあり、観ていて退屈するなんてnothing !
王子の花嫁候補たちが踊る、各国の踊り。 中でも「スペインの踊り」が好き。(今回は主役のオデットだったロシアのスター・バレリーナ、マリア・アレクサンドロワが踊っているかつての映像 )
オデットを白鳥にしてしまう悪魔ロットバルト役は、ボリショイ・バレエのトップ・ダンサーだとか。 確かに王子よりも存在感は上だった !
インタビューでは彼が、なぜハッピーエンド版があるのかを解説。 政治的な圧力がそうさせたそうです(驚 !)。
今作は悲劇で終わる、と先にお知らせがありました。
先週観たサンクトぺテルブルグ・バレエのオデット同様、このボリショイ・バレエのオデットも黒鳥のイメージの方が強いです。(32歳と言う年齢のせいもあるかも)
「黒」っぽいイメージの人は、ブリッコすればいいから割と「白」を演じやすい?
映画『ブラック・スワン』のニナのように、繊細な「白」の雰囲気の人が「黒」を演じるのはやっぱ難しいんだろうなぁ・・。
~ 来年1月、三重県津市でこのボリショイ・バレエ『白鳥の湖』の公演があります(詳細未定)。
その翌月には名古屋で、ハチャトゥリアン『スパルタクス』も。
浅田真央ちゃんで有名になった「仮面舞踏会」や、「剣の舞」で知られるハチャトゥリアンも、チャイコフさん同様にロシアの作曲家です。