同時にリバイバル上映された、20年前のフランス映画2作品。
『ポンヌフの恋人』
↑ このスタイリッシュな感じのするチラシのイメージと違い、路上生活する若い男女の激しい恋の話。
収容施設の様子や、不眠に苦しむアレックスが街を徘徊する姿など、他にもショッキングな場面が多いのには驚きました。
失恋と目の病気のショックから家出し、路上生活をするようになったミシェル(ジュリエット・ピノシュ)との運命の出会い。
彼女を失いたくないアレックスがとる、必死で行き過ぎな行動は2人にどんな未来をもたらすのか・・・。
ラストを迎えても、儚げな2人のその後のことが気になりました。
~ 「花火」、「火噴き芸」、そしてもうひとつ「火の事件」。 火が色々なパターンの使われ方をしていて、どれも強く印象に残っています。
『髪結いの亭主』
公開20周年記念デジタル・リマスター版
これもまた、予想外で不思議な内容。
日本で言う「髪結いの亭主」の意味と違い、ここに出てくるのは、「女性理髪師(髪結い)フェチの男」、一歩間違うとアブナイ人ですよー。
中年になったある日、その夢が叶うことに!
若くて美人な理髪師。 いきなりのプロポーズをOK。 そしてめくるめく、夢に見ていたような幸せな日々・・・。 余りに上手く行き過ぎでは・・?
だから実は、頭の中でずーっと、そんな夢を描いているだけだったのでは?
なんだかそんな風にも考えてしまった、切ないラストシーンでした。
~ “亭主”が踊る、物悲しげな中東風のダンスがイケてました。