『ポンヌフの恋人』(’92) 『髪結いの亭主』(’91) | CINEMAな毎日

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同時にリバイバル上映された、20年前のフランス映画2作品。


『ポンヌフの恋人』

「製作20周年記念」HDリマスター版

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【 公式サイト 】


↑ このスタイリッシュな感じのするチラシのイメージと違い、路上生活する若い男女の激しい恋の話。


収容施設の様子や、不眠に苦しむアレックスが街を徘徊する姿など、他にもショッキングな場面が多いのには驚きました。


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失恋と目の病気のショックから家出し、路上生活をするようになったミシェル(ジュリエット・ピノシュ)との運命の出会い。


彼女を失いたくないアレックスがとる、必死で行き過ぎな行動は2人にどんな未来をもたらすのか・・・。


ラストを迎えても、儚げな2人のその後のことが気になりました。



~ 「花火」、「火噴き芸」、そしてもうひとつ「火の事件」。 火が色々なパターンの使われ方をしていて、どれも強く印象に残っています。





『髪結いの亭主』

公開20周年記念デジタル・リマスター版


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【 公式サイト 】


これもまた、予想外で不思議な内容。


日本で言う「髪結いの亭主」の意味と違い、ここに出てくるのは、「女性理髪師(髪結い)フェチの男」、一歩間違うとアブナイ人ですよー。 



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“理髪師萌え”だった子供の頃の夢は、理髪師と結婚すること。 


中年になったある日、その夢が叶うことに!  



若くて美人な理髪師。 いきなりのプロポーズをOK。 そしてめくるめく、夢に見ていたような幸せな日々・・・。 余りに上手く行き過ぎでは・・?


だから実は、頭の中でずーっと、そんな夢を描いているだけだったのでは?


なんだかそんな風にも考えてしまった、切ないラストシーンでした。



~ “亭主”が踊る、物悲しげな中東風のダンスがイケてました。