タイトル：「客 The Guest」（原題：「손 The Guest」）
放送年：2018年
話数：全16話
ジャンル：ホラー、エクソシズム
キャスト：キム・ドンウク、キム・ジェウク、チョン・ウンチェ、アン・ネサンetc...
評価：★★★★☆
〈あらすじ〉
霊媒体質を受け継ぐ少年ファピョンの村に、非常に強力な悪霊「客（ソン）」がやって来た。
ファピョンの祖母と母親は「客」によって殺され、ファピョンもまた取り憑かれてしまう。
ファピョンの身を案じた祖父と父親は神父を呼び、悪魔祓いをしてもらおうとするが、「客」は神父に乗り移って今度は神父の両親を殺し、神父の弟を助けようとした女刑事をも殺してしまう。
20年後、大人になったファピョン（キム・ドンウク）はタクシー運転手をしながら、祖母と母親を殺した「客」の行方を追っていた。
ある殺人事件に「客」が関わっていると確信したファピョンは、事件の担当女刑事カン・ギルヨン（チョン・ウンチェ）に「客」の存在を伝えるが、ギルヨンは相手にしない。
しかし、理屈では説明のつかない現実を目の当たりにするうちに、ギルヨンは次第に「客」の存在を信じるようになる。
捜査の過程で悪魔祓いの神父チェ・ユン（キム・ジェウク）も加わることになるが、実はファピョン、ギルヨン、ユンの三人には本人たちも知らない繋がりがあったーー。
次々と罪のない人を殺し続けていく「客」。
そのあまりにも残酷で強大な力に、三人は命懸けで立ち向かう！
〈感想〉
最初はただのホラードラマだと思って期待せずに見ていたのですが、見ていくうちに息を呑み、釘付けになってしまう不思議な魅力があるドラマです。
同じ傷を持つ主人公三人の連帯感が徐々に絆に変わっていく様子や、最初は家族の敵討ちのためだったはずの悪霊退治に、これ以上犠牲者を出させまいとする使命感が加わっていくなど、すごくドラマ性が高くて、また「客」の'本体'が乗り移っている人間は一体誰なのかという謎解きの要素もあって、特にストーリーが一気に展開するラスト数話は次話が気になって居ても立ってもいられなくなります。
キャストもすごく良くて、ギルヨン役のチョン・ウンチェは前作「リターン」で芯は強いけどとても淑やかな女性の役をしていたので、今回の男勝りで荒っぽい女刑事のような役は合わないような気がしていたけど意外と合っていたし、ユン役のキム・ジェウクはクールな神父様の役がめちゃめちゃハマっていたし、キム・ドンウクはファピョンのような人情深い役が本当に上手だし、三人のケミ（相性）も良かったです。
ただし、エクソシズム色がかなり濃いので、「客」に取り憑かれている証の'右目を鋭利な物で突き刺す''奇声を上げる'、除霊された証の'大量の水を吐く'など、グロいものを見るのが苦手な方は見ない方がいいかもしれません。