気管切開の日 | 夫が借金残して倒れた日から

夫が借金残して倒れた日から

2021年2月、夫は借金を残したまま倒れ、寝たきりとなってしまいました。その後高度障害認定により借金完済。そして2022年6月永眠。いろいろな思いや、生活のこと、お金のこと。忘備録を綴ります



2021年 4月5日


今日は気管切開の手術日だった

気管切開は耳鼻科が担当する
今までの経過もすべて連携がとれていて

万事承知済み、とのことだった


こういう時、総合病院で良かったと思う


手術のリスクについて説明をうけ
同意書にサインをする


術後の説明も聞くために
私はそのままずっと病院に残っていた

14階から見る夕陽は
とてもきれいだ


ごめんね

気管切開なんてイヤだったよね

でも、したほうが苦しくないんだって


夫は意識があるけれど表出できないのか
状況をわかっているのか

主治医に聞いても
わからないらしい


できたら

状況がわかっていないほうがいい


この状況をわかっていたら
夫は死にたくなるだろう


夫は元気なとき

「もう、やることはないから
死んでもいいや」

と言っていた

「でも、母より先には死ねないなぁ」

ほんとそうだよ


でも、今の状況は
本人が1番避けたかった状態だ

医療に携わっていたからこその
思いでもあった

きっと、何もせず
旅立たせてほしかったかもしれない


もうある程度子供の成長も見届け

世間の常識に馴染めず
遊ぶための自分のお金もない

夫には生きづらい世の中だったはず

待ち受けるのは返済

今となっては動かない身体

本当は旅立ちたかったのを
私や医者が邪魔したのだろうか


今頃、気管に穴を開けられてるのかと思うと
夕陽を見ながら涙がでた

ごめんね

あなたのことを1番わかっているはずの私が
なにもできないあなたのために
なにもしていない