氣風天のブログ -37ページ目

氣風天のブログ

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思い出せない!!

どうしても思い出せない!!


それは海馬(かいば)が

記憶を構成出来ないのではなく、

端(はな)から覚えていなかったせいなのだ…。


そのヒトが問題を抱えるようになったのは…

覚えていた事を忘れて、

思い出せなくなったからなのではなく…

最初から覚えていなかったからなのだ!!


記憶障害の脳のトラブルだと、

世間や常識はいうが…

それは少し間違っております!!


脳の問題のみならず…多くは、

生きて往く上でのトラブルなんです。


生きて往くパトス(熱い情動)を失ない、

何事にも意欲を無くしているが故の

放棄(ほうき)障害なんです!!

だから…

パトスの溢(あふ)れていた昔の事は、

よく覚えているのに…となるのだ


元々覚える気もなく、

覚えてもいないのだから、

思い出しようがないのだ。


散々、すっとぼけた

弱者の振りをしていた亡きも…

下ネタにはいきなり喰(く)らい付き、

なんのブレもなかった!!

パトスなんだよねぇ!!

それを持ち続けることは至難の技だ!!


老いるという事は、

パトスを喪(うしな)うという事と同義なんだ!!


活きるという事の…

情熱やら興味やら好奇心やら張りやらが

減退して来るのだ。

人生の限界がそのヒトには観えて来るのだ。

「私は此処までなのだ!!」…と。


が、近頃…記憶力が落ちたと

嘆く御仁(ごじん)も多いと思うが…

安心するが良い!!

その分、理解力は増えているのだから…!!


子供は母国語やらを覚えながら成長してゆく。

先ずは記憶力が必要とされる!!

が、成長が止まる頃には…

記憶力理解力へと、
そのモードをシフトする。


今の私なら…

あの当時、難しいと思っていた歴史の教科書も

一日で読みこなせる。

昔読んだ本を再び読み返すと、

新たな発見に驚く事もある。


が…今の私は、

たった今言った事さえも忘れてしまって…

話している流れさえも、

その方向を見失ってしまう有り様なのだ。

んなことは構うもんか!!

くそ喰らえだ!!

そんな現実は無視することにしている。

こちとら、若い時から放棄障害者だったんだ!!

…って、なんの開き直り!?

そして、それがどしたん!?


惚(ぼ)け易いヒトのパターンは、

生真面目で柔軟性のない…

固定観念でガチガチのタイプに現れ易い。

そんなヒトは身体も必ず固い!


だからこそ…

「遊ぶが如く!!」に活きなきゃならんのです。


…等と美容院で、髪を洗ってもらいながら

考えるともなく考えていた…。


「痒(かゆ)い所は有りませんか!?」

…頭以外なら探せるかもしれんが、

君にそんなとこを

掻(か)いてもらうわけにはいかんよね!!


「流し足りないところは有りますか!?」

…昨夜の呑みすぎで、

ゴチャゴチャと言い過ぎた、あれやこれやを

水に流して頂けるのならお願いしたい…。


「湯加減は!?」

え!?

「いい加減にして!!」

って、君までゆうの!?

…って、どこまでも被害妄想なん!?


ま、まぁ…ヒトの面倒をみることは多いが、

ヒトの手に自らを委(ゆだ)ねる事は少ない…。

思わず協力的に頭を浮かしたりしてしまう。

なんなら、自分で洗ってしまいたい!

ついでに、君の髪も洗おうか!?


…優しく奉仕されることに、私は慣れていない。

こんな仰向けにされた状態で、

顔にペーパータオルなんぞを被(かぶ)せられて、

上から一方的に見下ろされてるような…

弱い立場に晒(さら)されてさえいなければ…

もっと自在に甘い言葉のひとつも吐けて、

柔軟に対応出来るのになぁ…と、嘆息する。


初対面の彼女に「らしく!」行動もできずに、

なんだか「らしくもなく!」

緊張してしまって…

ほぼ一年中を通して手元から離さない、

持ち馴れた扇子(せんす)を

いきなり取り落としてしもうた。

…と、それがどしたん!?


ところで、私は不眠症気味なんだが…

真夜中にいきなり電話を受けても、

真昼が如くに対応出来る。

自分では全く睡眠をとれていないと

思ってはいても…

イヤフォーンで聴いている曲の

一小節分の長さの熟睡に、

唐突に陥(おちい)る事がある。


睡眠不足を、長さではなく

深さで補っているのだろう。


困るのは、新幹線等で移動中の際だ。

私には…瞬間熟睡中に

「えへぇ…」っと、笑う癖があるらしく…

みっともない事、この上ない!!

時には、キスを迫(せが)むような

口をしている事もあるらしい!!
真実は私には判らない…。


量子力学の…観察者が居ない処では、

何がどうなっているのか分からない

ヴァージョンと同じなのだ!!


何をどう言われても、

それを知り得ない私には!抗弁のしようもない。


もしくは、目撃者と称する者達の

「私」イジメに他ならない…と

イジケるしか手はない!!

…で、それがどしたん!?


カットを終え…スタイリストの

シゲモリさんに見送られ、表通りに出る。

もう「自分でカットしたり、

カラーリングしたり

するのは止めてよね!」を、

背にたっぷりと浴びた…。

酔って…ホテルで、

カットやらをやってしまう

悪癖が私にはあるのだ。


昏(くら)いだろうと…

暗に想っていた空は、未だに明るかった。


ビルの空を鋭角に青く縁取り…

頼り無く降り注ぐ薄い冬の陽が、

春に向けて徐々に長く差す様に

なって来ているのだ!!


先日降ったが、道端の日影に、

汚れて僅(わず)かに消え残っている。


車で混雑している青山通りを

渋谷方面へと左に折れて、

表参道の交差点を右へと下る。


コートは風を孕(はら)み、

私の気持ちの脚を引き止めにかかる。


ム色の濃い柄(がら)のマフラーを

少し緩(ゆる)め…

取り敢えず、喉を潤(うるお)そう。


アニヴェルセルのオープン・カフェの

大型ストーヴの傍らに腰を落ち着け、

ダブルのジャックをロックで注文(たの)み、

シガーにを点ける。

馴染みのギャルソンは、

ウーロン茶並みに…表面張力程にも

グラスにサービスしてくれる。


青い海の水を掌(てのひら)に掬(すく)えば、

それは青くはない!!

透明な大気を…闇が、

フィルターをかけたように翳(かげ)らせてゆく…

その大気自体を掬えば、

やはり透明ではないか!?


同じ様に、私達を

暗黒の意圏が貫(つらぬ)き透過して行っている。


実態を掬えば何も変わりはない…。

が、この瞬間にも…

宇宙は私達の裡(うち)

流れ過ぎていっている…。


宇宙物理学者は、

全(まった)き[無]からは[有]は生まれないと

断言する。

故に…宇宙の卵から何等かの[偶然]で!

この宇宙が出来たのだと、

堂々と宣(のたま)う。


私はそれを…[必然]だと叫びたい!!

「宇宙の意志」だと吼(ほ)えまくりたい!!

引力が、巻き戻す力だとすれば…

ダークエネルギーの斥力(せきりょく)は

早送りする力だと思う。


摂理(せつり)をも加速させる力だ!!

それに私達は貫かれているのだ!!


何をチマチマと想い悩んでいる!?

今のこの瞬間にも、

私達は加速して行ってるんだぜ!!


今のこの時も…我が地球は、

私達を乗せて、をまとわりつかせ、

秒速30キロで轟轟(ごうごう)

自転しながら公転して行っているんだぜ。


ねぇ君よ、どうする!?

「何をか言わんや!!」ではないか…。


何処(どこ)で躓(つまず)こうが、迷おうが…

「それが、どしたん!?」

…と、ねぇ…そうは思わないか!?