「おっ!お前もロンドンに行って来たのか。入れ違いやったね。」
どうやら私が渡英する前に、彼は帰国していたらしい。
「連絡くれへんかったやん!」
「ごめんごめん!えぇやん、また会えてんから!」
「まぁね。」
いつもサラッと悪びれないのが彼の魅力でもあった。
「やっぱさ、Vidalでしょ?カットしたの。」
「当たり!何でわかるの?」
「そのスタイルは今年のSassoonの新作やん。」
「さぁ~すが!けど、オカンに怒られたわ。成人式まで髪の毛伸ばすように言われてたから。」
「アハハハ、すぐに伸びるって!あ、そのトップスってさ」
「あぁこれ、Boyで買ったの。X'masバージョン!」
「やっぱりな。俺Boyの店で見たもん、それ。」
話は尽きず、閉店ギリギリまで喋っていたっけ。
最近一人暮らしを始めたと言う彼は、新しい連絡先を私にくれた。
「遊びに来てよ、待ってるから。」
その日彼と私は、私の家の前でバイバイした。
続く…