TRINIDAD(トリ二ダード)
いまだにどこの店でも買うことはできないが、近年、選ばれた少数の人のみが吸うチャンスを得た幻のシガー。その人々とは、1994年10月にパリで開かれたマービン・シャンケン(シガー雑誌の編集人)主催の「世紀の晩餐会」に招待された164名のゲストだ。この晩餐会で、ト リ二ダードの唯一のサイズであるラギートNo.1(コイーバ・ランセロに似ている)が、食前のシガーとして振る舞われた。コイーバのどのシガーよりもダークなラッパーに、大地のような深い味わいを持つこのシガーは、むしろ食後にふさわしいと感じたゲストもいたことだろう。
このシガーの生い立ちは謎に包まれている。自身はシガーを吸わないフィデル・カストロが、コイーバの市販化に伴い、それに代わる国家元首らへの贈り物用としてトリ二ダードを作らせた、というのが通説であった。だが、1994年に雑誌のインタビューの中で、カストロ自身がトリ二ダードの存在すら知らないと語ったのだ。彼は、シガーを愛好する知人たちには、引き続きコイーバを提供することに何の不都合もないと考えている、と話した。
そうすると、エル・ラギート工場にトリ二ダードの製作を依頼したのはいったい誰なのか。キューバ政府の高官以外に、その答えを知る者はまだいない。
このシガーの生い立ちは謎に包まれている。自身はシガーを吸わないフィデル・カストロが、コイーバの市販化に伴い、それに代わる国家元首らへの贈り物用としてトリ二ダードを作らせた、というのが通説であった。だが、1994年に雑誌のインタビューの中で、カストロ自身がトリ二ダードの存在すら知らないと語ったのだ。彼は、シガーを愛好する知人たちには、引き続きコイーバを提供することに何の不都合もないと考えている、と話した。
そうすると、エル・ラギート工場にトリ二ダードの製作を依頼したのはいったい誰なのか。キューバ政府の高官以外に、その答えを知る者はまだいない。