GLENFIDDICH(グレンフィディック)
世界で一番売れているシングル・モルト・ウイスキーは、主要なボトルの熟成年数を長くしただけでなく、ハバナ・リザーブやクーランのように議論の的になるような新機軸の商品も紹介してきた。
グレンフィディック蒸留所はダフタウンの、蒸留所と同じ名前の小さな川のほとりにある。フィディックとは、「鹿の谷を流れる川」という意味で、それゆえに会社の紋章は雄ジカとなっている。
有名であると呼ばれるにふさわしいこの蒸留所は1886年から1887年にかけて創立された。現在も創業時の一族が経営に当たっている。第二次世界大戦後の好景気の間、同社は比較的小さな会社であったので、大きな会社との激しい競争にさらされた。1963年に蒸留所が決断したことは、大会社のブレンダーにウイスキーを供給するよりも、自社のウイスキーをシングルモルトの形でボトリングし、入手しやすくすることであった。ブレンディッドスコッチに支配されていた業界は当時、この決定を愚かなことと見なした。シングルモルトは、イングランド人と他の外国人にとってあまりにも強烈、独特、あるいは複雑すぎるというのが、当時、広範に受け入れられていた考えだったからだ。
この独立した精神は1つの見本であり、それなしには、他の蒸留所もシングルモルトを瓶詰めして売り出そうとはしなかったであろう。シングルモルトの愛好家たちは、グレンフィディックに対して恩義を感じている。シングルモルトをこのように早くスタートさせたことが、グレンフィディックの成功の礎となった。また、モルトの中では比較的穏やかな味であったことも、疑いもなく幸運なことであった。
より大きな試みを受け入れたいモルト愛好家は、熟成年数が長いバージョンにはるかに高度な複雑さを見出すであろう。たとえば最近の新商品、15年の熟成の後、ソレラシステムでヴァッティングされたグレンフィディックなどにである。 グレンフィディック蒸留所は個性にあふれている。グレーがかった蜜蜂色の石でできた創業当初の建物が、現在も美しい形で残っており、そのスタイルはごく最近の新しい建物にも活かされている。また、グレンフィディックは初めてビジターセンターを設置した蒸留所でもある。このビジターセンターはモルト愛好家のためではなく旅行者のためのものだという意見もあるかもしれないが、ハイランドのこの地域を訪れたならば無視すべきではない。 本当に伝統を守っている点は、2つのスチルハウスのうちの1つで、石炭の直火焚きのスチルを使用していることである。スチルは小さく、ウイスキーは主として「プレーンオーク(リフィル・バーボン)」で熟成されるが、約10パーセントはシェリー樽で熟成される。様々な樽で熟成されたウイスキーは、プレーンオークでマリッジされる。
ウィリアム・グラント社はまた、グレンフィディックの敷地に隣接しているザ・バルヴィニー(1892年創業)と最近できた(1990年)キニンヴィ蒸留所も所有している。キニンヴィは、スチルハウスだけの存在にすぎない。そのリッチでクリーミーなモルトは、グラント社のブレンディッドに使われるが、まだシングルモルトとしては瓶詰めされていない。同社はスコットランドの他の場所に、ガーヴァンというグレーンの蒸留所をもっている。
グレンフィディック蒸留所はダフタウンの、蒸留所と同じ名前の小さな川のほとりにある。フィディックとは、「鹿の谷を流れる川」という意味で、それゆえに会社の紋章は雄ジカとなっている。
有名であると呼ばれるにふさわしいこの蒸留所は1886年から1887年にかけて創立された。現在も創業時の一族が経営に当たっている。第二次世界大戦後の好景気の間、同社は比較的小さな会社であったので、大きな会社との激しい競争にさらされた。1963年に蒸留所が決断したことは、大会社のブレンダーにウイスキーを供給するよりも、自社のウイスキーをシングルモルトの形でボトリングし、入手しやすくすることであった。ブレンディッドスコッチに支配されていた業界は当時、この決定を愚かなことと見なした。シングルモルトは、イングランド人と他の外国人にとってあまりにも強烈、独特、あるいは複雑すぎるというのが、当時、広範に受け入れられていた考えだったからだ。
この独立した精神は1つの見本であり、それなしには、他の蒸留所もシングルモルトを瓶詰めして売り出そうとはしなかったであろう。シングルモルトの愛好家たちは、グレンフィディックに対して恩義を感じている。シングルモルトをこのように早くスタートさせたことが、グレンフィディックの成功の礎となった。また、モルトの中では比較的穏やかな味であったことも、疑いもなく幸運なことであった。
より大きな試みを受け入れたいモルト愛好家は、熟成年数が長いバージョンにはるかに高度な複雑さを見出すであろう。たとえば最近の新商品、15年の熟成の後、ソレラシステムでヴァッティングされたグレンフィディックなどにである。 グレンフィディック蒸留所は個性にあふれている。グレーがかった蜜蜂色の石でできた創業当初の建物が、現在も美しい形で残っており、そのスタイルはごく最近の新しい建物にも活かされている。また、グレンフィディックは初めてビジターセンターを設置した蒸留所でもある。このビジターセンターはモルト愛好家のためではなく旅行者のためのものだという意見もあるかもしれないが、ハイランドのこの地域を訪れたならば無視すべきではない。 本当に伝統を守っている点は、2つのスチルハウスのうちの1つで、石炭の直火焚きのスチルを使用していることである。スチルは小さく、ウイスキーは主として「プレーンオーク(リフィル・バーボン)」で熟成されるが、約10パーセントはシェリー樽で熟成される。様々な樽で熟成されたウイスキーは、プレーンオークでマリッジされる。
ウィリアム・グラント社はまた、グレンフィディックの敷地に隣接しているザ・バルヴィニー(1892年創業)と最近できた(1990年)キニンヴィ蒸留所も所有している。キニンヴィは、スチルハウスだけの存在にすぎない。そのリッチでクリーミーなモルトは、グラント社のブレンディッドに使われるが、まだシングルモルトとしては瓶詰めされていない。同社はスコットランドの他の場所に、ガーヴァンというグレーンの蒸留所をもっている。