うすい闇に包まれた日曜日の夕暮れに
ゆっくりとお湯を注ぎコーヒーをいれる
四角いブロックみたいな疲れをほぐして
心の奥底に張った水面をじっと眺める
どこかあたたかくゆるやかな流れと澱みが
描かれたカウンターの端っこに腰をかけた
真っ黒に塗りつぶされた画用紙は夜空に
変わって薄っぺらな歴史を呑み込んでる
ところどころ錆び付いてきた余白を残して
目前に並べられたカードを注意深く選ぶ
どこにでもある扉とどこにもない鍵を探して
休日の終わりの憂鬱な時間を静かに潰した