ハシゴ | 白い詩

白い詩

詩集 「words create worlds」

 
 
雨の夜に背中を丸めて傘を差し出した流れ星
 
明日もきっと何もかわらないだろう
 
少しだけ息を切らしながら月を見上げた
 
 
片方の手にぶら下がっている空き缶には宝物
 
あきらめたくなるとなぜか重くなる
 
奥深く潜ってみてもどこも似たような感じ
 
 
移りゆく音のない世界は一色に染まりゆく
 
昔と同じ想いだけが木陰に取り残されて憂う

 
 
雪が舞う朝方の公園のベンチで横たわる花束
 
時代の根元が心臓の表面を這う
 
ちょっとした不安をほのかな幸せで包む
 
 
真っ白に塗りつぶされた脆い未来に水しぶき
 
梯子を一段昇ったら景色がかわる
 
小さな円のまわりを静かに転がり続けた
 
 
小川を流れる笹船は地球の端を目指して
 
両腕を伸ばし支えてくれる太陽みたいに笑う
 
 
 
 
 
 
 




 
 




 
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