2週間ぶりに忍の顔を見て、欲望の赴くままベッドになだれ込み、荒々しく服を脱がしている途中で、忍がケンカ腰に言った。
「……は?」
忍のシャツのボタンを外していた指先がピタリと止まる。
瞬きをするのも忘れて忍を見つめたら、睨みつけるように忍は続ける。
「いっつも俺ばっかヤられてて納得いかねぇ。たまには俺にもヤらせろよ」
多分、忍は至極マジメに言ってるのだろうが、俺にとっては突拍子なさすぎて逆に笑える話で。
思わず乾いた笑いがこぼれた。
「いやいや忍チン。何をおっしゃいますか」
そそり立っていた欲望は、いつの間にか勢いを失くしていた。
止めていた指先を動かして、外していたボタンをもう一度繋ぐ。
「宮城」
何かを訴えるように俺を呼ぶ。
俺はボタンを留め終えてから口を開いた。
「もうちょっと大人になったらな」
逃げるように床に落としたシャツを拾い、
逃げるようにそれを身につけた。
「逃げんなよ」
忍の声に、ギクリとした。
その一瞬の隙をつくようにシャツの裾を思いきり引っ張られ、バランスを崩してベッドに落ちた。
忍が顔を覗きこんでくる。
「……だったらまずは、俺が手本を見せてやるよ」
忍の髪に指を差し入れ、強引に口づけた。
隙間からこぼれる忍の呻きに、欲望が再び熱を持つ。
「ちょっ……、宮城っ!」
ボタンを外す暇すら惜しんで、俺は忍の熱に触れた。
しがみつく忍を抱き寄せ、深いトコロを探る。
涙目になる忍に口づけ、慰めるように虐めた。
「忍、まだ大人になるなよ」
その言葉の意味を問おうとする忍の中を深く貫き、意識を逸らした。
――大人になって離れていくのなら、ずっと子供のままでいい。
忍より幼いワガママに、
俺は静かに嘲笑した。

