ブログ村で話題になっている、
「禁煙問題」ちょっと乗り遅れましたが
ある方の禁煙宣言をきっかけに、喫煙者、禁煙成功者が入り乱れ、そこかしこと面白い記事が上がってますね。
もう失敗していたみたいですが。。
そんな面白ネタの片隅に、私も少し混ぜて頂きたいなと思ったのと、自身の禁煙ストーリーなど、まともに外部に発信したことがないなと思いまして、何だか良い機会だなと思い、筆を執った次第です。
私は10代終わりにタバコに手を出し、
2012年始めまでの約15〜6年間タバコを吸っていました。
大学生以降から、1日2箱近く吸っていましたね。
ですが元々体を動かす事が好きな私。
運動の妨げになる喫煙行為など、いつか止めよう、いつか止めようとずーーーっと思っいながらタバコを吸っていました。
常に止めたいなと思いながら15年間吸っていたと言っても過言ではありません。
でも止められないのがタバコ。
本当に止めようと思いある行動に出たのが30歳の頃でした。
喫煙者には有名?
本気でタバコを止めたかったので、
ある本を買いました。
禁煙セラピー
が、
私がタバコを止めたのは35歳。
要は、この本の力だけでは、
止められなかった訳です。
禁煙セラピーは5年間それこそ擦り切れるくらい読みました。
その間、禁煙セラピーイラスト版、
当時禁煙に成功した和田アキコさんの著書
「禁煙あっこ」など様々な禁煙本を読みました。
それでも何をやっても止められず。。
子供が生まれても止められなかった。。
しかしながら、本が役に立たなかったのかというと、
そういう訳でもなく、これらの本から得た「喫煙行為というものの知識」が、
後々、非常に役に立ったと思っています。
喫煙行為というのは、1%の中毒症状と、99%の
「洗脳」です。
このアレン・カーですら、命を絶とうというくらい苦しみ続けた喫煙地獄から抜け出せた要因は、結果的には「催眠療法だった」と言っていました。
私も、ある一時を境に、完全に「洗脳」が解かれました。
トム・ハンクスがダビンチコードを解いた映画のワンシーンのようでした。
具体的になにが起きたかというと。
↓
↓
私は30歳で禁煙を決断。
禁煙セラピーを購入。
ですが本を読んでも、意思でも、何をやっても禁煙できない。
朝これを吸ったら止める!と決意し、
まだ15本以上残っているタバコとライターを投げ捨てる。(もちろんゴミ箱にですよ)我慢出来ずに、昼にまたタバコとライターを買う。また2〜3本吸ってライターごと捨てる。そして夜また買う。。
週に何回こんな事をしたか。
こんな日々が5年間続きました。
もう禁煙は諦めよう。。
と全てを諦めた、
ある35歳の週末の朝。
私はある行動を取りました。
セブンイレブンでショートホープを買い、
もう耳から煙が出るんじゃないかというくらいの状態までタバコを吸い、いわゆる最後の晩餐。その後例のごとく、全ての喫煙グッズを捨て、
向かった先は、
「禁煙外来」
病院です。
これが最後だ。
出来るわけないと思うけど、一度だけ試してみよう。
本当に全てを諦めてました。
実は何の期待もしていませんでした。
笑われるかもしれませんが、私が禁煙を試みて、1番長く続いた期間は、「48時間(泣)」
この治療は当時保険が利くようになり、
少し世間に話題になり始めた治療法でした。
「お医者さんと禁煙を」なんて言っていますが、おそらく医者も、この手の分野は専門外。マニュアル通りの説明を受け、マニュアル通りの薬を処方されるだけでした。
処方された薬は一ヶ月分。
1万円くらいはした気がします。
始めの一週間に飲む量は、その後に服用する量の半分くらい。
こんなもので止められるわけないと思いながら始めたと記憶しています。
土曜の昼飯後にスタート。
何事もなく、24時間経過。
日曜の昼。
これくらいなら吸わずにいられる。
だが、この18時間後に、「仕事に行く」という最大の試練が待ち受けている。
週末禁煙できても、仕事が始まるともう耐えられない。禁煙失敗の王道パターンだ。
朝薬を飲み恐る恐る出社。
月曜日のお昼が、禁煙後丁度48時間。
昼飯後の一服が待ち構えている。
禁煙失敗の時間が近づく。。。
お昼になった。
48時間が経過した。
薬のお陰か、神のご加護か。
何故か最大の山場を乗り切る。
実はこのあたりから、少しソワソワしていました。
15:00が過ぎ、
定時がやってきた。
私はこの瞬間、
タバコから解放されたのを確信しました。
今まで本で読んだ知識やら何やらかにかやらが全て繋がり、解けるはずのない、がんじがらめの洗脳の糸が全て解けました。
それってどういう事?
実は言葉で説明ができません。
ごめんなさい。
私が5年間もがき苦しんだ、48時間が経過した瞬間、奇跡が起きたとしか言いようがないです。
とにかく、もうタバコを吸う事は無いなと確信しました。
定時前のソワソワは、全てから解き放たれたであろう、ワクワクを感じ始めたのだと思います。
アレン・カーは、ある時のタバコを消した瞬間、この瞬間が来たと言っていました。
そして彼は、私が言葉で説明出来なかったありとあらゆる「喫煙という幻想」を本に認め、2年後に出版したのだと思います。
このあたりはやはり凡人ではないなと思いました。
彼はその瞬間に、もう一つ、
ある事を思ったそうです。
「世界中全ての喫煙者の喫煙を止めさせる!」
たしかに、あの日私にも起きた「洗脳」という魔物を一瞬にして忘却の彼方へと消し去ったあの奇跡を、一つ一つ分解して言葉にして伝える事が出来るとしたら、そう思えるのも納得できます。
現に彼は、何十年と続けてきた会計士の仕事を辞し、世界的な禁煙家としての道を進んで行きました。
私はいつもと変わらぬ帰路につきました。
妻にもう多分タバコは吸わないよ、的な報告はしたと思います。
薬も要らないと。
でも妻は、「薬は飲め」と。
信用出来る訳ないですよね。
妻の為に次の日の1日分だけ薬を飲みました。本当はもう得体の知れない薬を体に入れるのも嫌でした。
結局薬もこの日を最後に飲みませんでした。飲んだのは3日。
普通はまた心揺らぐ日がくるのではと、心配になると思いますが、そんな不安は微塵も感じませんでした。
禁煙に成功し、その後何が変わったか。
何にも変わりません。
ただ、普通の生活に戻るだけです。
中学生の時、食後に麦茶を飲んで、
「はぁ〜、うめぇ!」 って思えた、極々当たり前の日常が戻ってきただけです。
食後にタバコなんて吸わなくていいんです。
今後禁煙にチャレンジする方も、
最終的にはこの「洗脳が解けるか」がやはりキーなのかなと私は思っています。
これが出来ないと、10年禁煙しても喫煙者なのではと思っています。
奇跡で解放された私が偉い事は言えませんが。。
タバコの洗脳の厄介な事ところは、
洗脳のされ方も人それぞれだということ。
私は自分の意思で吸っている。
自分の意思でいつでも止められる。
コミュニケーションには必要だ。
吸わないとイライラする
・
・
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これらが複雑に絡み合い、心の中に詰め込まれている訳です。
止めようとして、初めて気付くと思います。自分がどれだけ洗脳されているか。
その事実に恐怖し、ヒトはまたタバコを吸います。
タバコを吸う理由が一つでも上がる方は、
色々とご批判もあるとは思いますが、
「洗脳されている」のではと思います。
なぜなら
「世の中にタバコを吸う理由なんて一つもない」からです。
なんだか熱くなってしまいましたが、
私もたばこと絶縁するのには苦労したもので、つい、、
最後に、
長々と勝手な事を書き綴りましたが、
誰にどうして欲しいなどの理由で書い記事ではない事をご理解頂きたく。
喫煙者を批判するつもりも全くないです。
ただ自分自身の禁煙体験を良い機会だったので発信したまでです。
またこの類の色々な記事、
読んでみたいです。
では
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