9月5日 木曜日 晴れ

 

    

ぼくは知恵熱

 

きょうはお外はあっちち。
きのうもお外はあっちち。
あしたもお外はあっちち。
ぼくのからだもあっちち。

しゃちょーさんは知恵熱だっていってくれたけど
ママはあっついからって中々抱っこしてくれないよ。

トマトにきゅうり、ナスにえだまめさん。
夏のお野菜はからだをひやすことができるんだって。

ぼくも電気じゃなくてお野菜食べれば
からだが冷えるかな。
そしたら、いっぱい抱っこしてもらえるかも。

いっぱい考えたら知恵熱でちゃった…
またまた、からだがあっちち。

 

 

 

 

6月16日 金曜日 晴れ

 

    

まっしろしろお星さま

 

ある晩ネストでうとうとしてたら

ふわっと体がかるくなった。

びっくりして目をあけたら ぼくはお部屋をとんでたよ。

 

ぐんぐん ぐんぐん 上へ上へ。

 

ぐんぐん ぐんぐん上にあがって

とうとう雲のなか。

雲のなかはまっしろの世界。

どこをみてもまっしろしろ。

 

でも、よくみたらまっしろしろのお星さまがうかんでた。

ぼくは一生懸命手をのばしたよ。

あともう少し あともう少し。

 

今度はジャンプしてみたよ。

あともう少し あともう少し。

 

今度はもっとジャンプしたよ。

あともう少し あともう少し。

 

今度はもっともっとジャンプしたよ。

 

カランっ。

 

まっしろしろのお星さま やっとつかまえた。

ぼくはうれしくてぎゅーってしたんだ。

 

そしたら遠くでママの声がした。

「そらら、おはよう。」

「おはよう。あのね、あのね、ぼくお星さまつかまえたの。

あれ?つかまえたのになくなっちゃった…」

 

ぼくがしょんぼりしているとママがいった。

「ほうんとうだ。いっぱいつかまえたね。」

 

 

 

 

6月15日 水曜日 くもり

    

まんまるミモザ

 

ある日お部屋に黄色くて小さなお花が咲いてた。

小さなお花はよく見るとぼくと同じでまんまるしてる。

 

フワフワまんまるで綿帽子みたい。

この黄色い子もフワフワ風にのってどこかにいっちゃうのかな。

 

毎日どこにも行かないでねってお願いしてたら

フワフワさんがなくなってまんまるお花に。

ぼくのそばにもう少しいてくれるみたい。

 

ある日おかーしゃんに聞いてみた。

「この黄色い子も枯れちゃうの?」

「黄色い子?あぁ、ミモザのお花ね。そららはミモザのお花好きなの?」

「大好き。ぼくと同じまんまるだもん。」

「じゃあ、ずっと一緒にいれるようにしようか。」

「うん。ずっと一緒がいい。」

 

ミモザさん、ぼくとずっと一緒にいようね。